進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 | 日記 | 湘南ホームレス
2019/05/24
湘南ホームレス

Namingと言うのは恐ろしい。
実際に生徒が集まらずこの先学校経営が危ぶまれた私立高校が「学校名」を変えることで、新入生が倍増した実例がある。もちろん、学校側は死活問題としてすべての改革に取り組んだのだろう。でも、それに増してパンチ力があったのが「新しい学校名」だった。
失礼ながら...ホームレスも同じである。ただの「ホームレス」はそれまでだが、「湘南」がつくと何か特別なのでは?と考えてしまう。
私は東京よりも横浜や千葉に行く方が多いから、国道134号の湘南を走る(クルマで)ことが多い。
湘南と言っても小田原から大磯・平塚...ぐらいまでかな「砂浜の松林」が延々と続いている。この松林に住んでいるホームレスは多い。
その家というか居住場所の多くは「段ボールを支柱に建築用ブルーシート」あるいは「足場パイプ+建築用ブルーシート」である。
主な現金収入の源は「アルミ缶・段ボール」の回収だ。捨ててあった自転車を押しながら資源ごみを回収してはその日の糧にする。
湘南ホームレス(略して..H.L.)のオジサンたちは冬が試練である。背後から吹く「箱根おろし」は骨身にこたえる寒さだ。
栄養のためhigh calorieな何かを食べると身体が暖まる。
湘南の真冬の夜に「ナマズ」を釣るのである。
湘南には花水川と相模川、一番小田原寄りには酒匂川があるが、ここで釣り竿を立てているホームレスのオジサンたちと話したことがあった。
釣り道具は「不燃ごみ」の回収日にstationに通って根気よく集めたそうである。エサのミミズはゴミの下を掘れば手に入るとか...
橋の上から「投げ釣り」でアタリをまつ...
釣り上げた「ナマズ」は普段誰も釣らないから大物ばかりだ。これを携帯ガスコンロに載せたフライパンに天ぷら油(これだけは買うらしい)でよーく揚げる。
うまそうなナマズのフライに醤油・ソースをかけてオジサンたちは「ウマい!」と言う。
ブルーシートも個人の技術が上手いと素晴らしい出来だ。そういでなくとも雨露がしのげて寒風を防げれば天国だそうだ。
行政サイドでは一応、定期的に撤去するらしい。
....がまたすぐ簡易ブルーシートハウスができている。絶対に国道を走るクルマからは見えない位置だ。
これが「湘南H.L.」。
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