進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | 国だってなくなる...


2019/05/22
国だってなくなる...


私が生まれてすでにベトナムは混迷の地域だった。

興味がないのはお金にならないからか、歴史を溯ったところで何になる....という思想の表れなのか...

ベトナムはインドシナ(Ind-China)半島の1国であり、長い間続く王国であった。敬虔な仏教国で、中国に対抗する愛国の志士を生んだ熱烈な独立国であった。因みに中国語でベトナムは「南越」と言う。自分は北京官話も広東語もまったくわからないが、香港でこの言葉を使う中国人(Hongkong Chinese)から英語で話を聞いた。

第二次世界大戦の前、既にベトナムはフランスの植民地だった。弱体の王国に軍事力と経済力に優れた他国が介入するのは当然と思われていた時代だった。

フランスはイギリスの香港統治をよく学んで...いやそれ以上にベトナムを自国に都合のいいように政治・経済を改造して行った。政府の要職をフランス人か親フランスのベトナム人で固める。親仏の貴族・政治家の子弟をParisに留学させる....これは有効だ。今だって頭の中が「米語」の日本人は親米に違いない。非国民め....まあやめておこう。

私が高校生のときに事件は起こった。

大体、ベトナム戦争自体が私が物心つくころから永遠に続いていた感があった。どの戦争にも終わりがあるはずなのだが、このベトナム戦争に限っては「そんなに簡単に終わるはずがない.....あのアメリカがここまで犠牲を払って支援して来たんだから」という信仰に近い思いがあった。

南ベトナム共和国....

もうこの国名を探しても存在しない。

今でも忘れないsceneがある。

あのSaigon(旧南ヴェトナムの首都)にNVA(北Vietnam正規軍)の戦車が突入してくる瞬間だ....

そしてその数時間前にはSaigonのアメリカ大使館から...南ヴェトナム政府の要人とその家族だけが米海兵隊のchopper(ヒューイ・ヘリ)で沖合の空母に運ばれて行った。

その混乱は地獄....いやそれ以上だ。

私にはそれは....かつての満州国の崩壊と重なって見えた。

軍の高級幹部と家族はとっくに内地へ...日本の栄光と関東軍の力を信じていた在留邦人は
ソ連軍の略奪・強姦(あえてレイプと言わず)・惨殺...にあった。

もはや80年後の日本政府は聴く「耳」を持たない。関係者はやがて寿命になりいなくなるだろう....と考えているとしか思えない。

本当に歴史とは残酷だ。

日本は明治維新(1868年)から1945(昭和20)年までに得たすべての取得領土と権益を「放棄・変換」してようやく現在の平和と安定を得たのだ。

これすら....いまの世代は知らない+わからない+理解できない。

まして50年...半世紀も前に消滅した国になど、興味を持てとか真剣に研究しろなどと言えないだろう。

でも、私には人生に数回あるかないか....のschoking newsであった。

理由は今になって言えばたくさんある....

政府も軍人も腐敗しきっていた。どんな案件でも「賄賂」しだいでなんとでもなった。
学位・卒業・免許....ありとあらゆる証明書が偽造でなく正規の手続きで発行可。それも「Money」しだいで。

こういう民も官も「カネ」しだいでなんとでもなるようになった国に強大な外国の軍事+経済が結びついたらどうなるのか......

そこで国難を理解できるのは誰か?

幕末の日本なら、坂本龍馬や吉田松陰だったろう。

損得は一切考えず....国難を考える。

その人物がいない....人材がない。

それこそが最大にして喫緊の「国難」であろう。






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