進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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どうして暑いの
2024.08.14
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人間とはわがままで勝手なものだ。真冬には夏の日差しを懐かしく思う。連日真夏日の今はどうだろう....ああ あの身の引き締まる冬の寒さが早く来ないかと真夏の伊豆の空を見上げる自分がいる。清里の厳しい冬の凍結路を夢にみる。
だいたいなんでこんなに暑いのか。
昔の夏を思い出すが、確かに暑かったがここまでだったろうか?小学校の夏休みの40日間「毎日のお天気と午後2時の気温調べ」という宿題があった。私はこの宿題をやった時には東京都練馬区の小4だったが.....記憶では一番暑かった日が32℃。連日30℃前後だった。いまはどうしたのだろう?38℃ってなに?埼玉県の熊谷なんて40℃だ。
日本は亜熱帯になったのか。沖縄やHawaiiのほうがすごしやすい。
都会の暑さはある程度はわかる。気温をさげる目にも美しい緑の森や丘はなく、ビルから排出されるエアコンの熱風が凄い。これは室内の熱を外に逃がしている理由による。要するに一部の誰かに「快適さ・利益」を移動していることによるのである。
あたかも太陽光パネルの発電が発電した分を電力会社に売る「売電」により設置した人間は電気代が安くなるが....損失を受けた電力会社はそのぶんを補填するために一般の電気料金を値上げするという事実と根本的な部分は同じ。罪の意識を感じないのか?
まあ...というわけで、都会の気温は周辺地域にくらべて高いことの一つはわかる。あと一つは大気汚染の問題がある。大気中の二酸化炭素CO2そのものが人間の呼吸器にdamageをあたえるものではないが、都市活動が盛んになればなるほど大気中のCO2濃度は比例して上がる。二酸化炭素は保温効果が強い。ちょうどお鍋に蓋をして煮物をするときのように都市部の上空にヴェールをかぶせて熱の上空への発散を減らす。
真冬の強風が吹く東京が急に寒くなるのは「上空のCO2ヴェール」が季節風で吹き飛ばされるからだ。今でも半世紀以上前に2月の強風の夕方に普段は見えるはずのない筑波山が東に、富士山・箱根が西に見えていたことを思い出す。
時代をさらにさかのぼって江戸時代の東京(江戸)の夏はどうだったろうか。
意外にも「涼しかった...」のである。隅田川の花火を見に行きたくなる。
江戸時代は1600年~概算1900年の300年間であるがこの時期は地球は小氷河期と呼ばれた低温の時代だったそうである。
当時の江戸の真夏の気温は平均で25℃~28℃という....なんとこれは軽井沢じゃないか!
どうりで...店先への打ち水でグッと涼しくなるし....そよ風に鳴る「風鈴」..涼し気に泳ぐ金魚で本当に涼感が感じられたはず。牡丹灯籠の お露殿がカランコロンとやってくる
のもわかる。あまりにも暑ければ怪談もなくなる。
今なんてプラス10℃だから。
現代人が我慢できなくなっているのではなく、気候自体が当時と違って来ているのだからわれわれだけの問題ではないと思う。
あと一つ考えてよいのが、温暖化が決して人類の産業工業の発達させたことだけの結果ではなく「地球規模的な気候変動」による部分が大いにあるのではないかということである。やがて地球には寒冷期が来て、ことによると氷河期が再来するだろうと考えるのが妥当であろう。地球にも惑星...天体としての時期と運命がある。
海面が上昇していたかつての縄文時代には関東平野はほぼ海中にあり、川越とか前橋あたりは浅い海でマグロやカツオが獲れたというから驚く。
こんな感じだったろうか....