進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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大瀬崎の神池
2024.08.13
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ここは伊豆半島の北西の端にある大瀬崎。昔から水平方向の画像はあったが昨今のドローン技術によって垂直方向の得難い画像が見られるようになった。大瀬ってこんな形をしていたのか上空から見ると「ご飯のしゃもじ」のような形をしている。
この画像に見えるのは「神池」と呼ばれる大瀬崎先端にある淡水の池である。
驚くなかれ....海抜1mで海からの最短距離が15mだ。どうしてここに淡水の池が存在するのか?塩分が混入して淡水魚は死なないか。
池には「コイ・フナ・ナマズ」が3万匹生息していると言う...(誰がカウントしたのか?)
でも淡水であることには違いない。
海が荒れると大波の海水が入り込むのに...である。どう考えても不思議な池だ。
透明度も低いし、祟り(たたり)を恐れてか池の底までも調べた学術調査の記録がない。
学術調査の正確な数字が存在しないから「伊豆の七不思議」なのだろう。
それでイイのではないか。
大瀬神社にはこの神池に棲むサカナに危害を決して加えてはならないという「掟」がある。かつて無視した人間が神池のサカナを獲って無礼な扱いをした折には祟りがあったという記述がある。室町か鎌倉時代だったか....
大瀬崎は地理的に見ても海の中の分水嶺の位置にある。
ここから西へ進めば水深2500mの駿河湾の深海にまで続く。逆に言えば深海から水深50mくらいまでの浅場にサカナは出てくる。浅場と深場の往復の通り道。山海関のようなGateが大瀬崎なのだと言ってもいいだろう。
私はキリスト教徒(Christian)だが、若かりし時...夏の暮れなずむ夕方に一人で大瀬神社へ行ったことがあった。その時の強烈な霊的な圧迫感....(spiritual powerとでも言ったらいいのか)は今でも忘れない。頭痛がして手足が痺れた。金縛りか?
「オイ、ニシカワ。オマエな。日本人なのに何で切支丹なんだ?」
という声が何度も頭の中でこだまする....気が狂いそうだ。お手やらわかに願います。
大瀬崎には日本の古き神がまします。
キリスト教のGod....ではない。
ちなみに写真右手が駿河湾の深海へ続く海の急斜面。外洋の波が荒いことが分かる。
神池の手前に大瀬神社の社殿の屋根が見える。神社は度重なる台風と大波で破壊され、地元の漁民有志により昭和14年に再興された。
大瀬崎は釣り人やアウトドア志向の心ない人達が ゴミを捨て神社境内を自由にトイレとして使った結果4年前の2020年から全面釣り禁止となった。
現在はダイビングの愛好者たちでにぎわう。そのうちに湾内にある桟橋から上陸して神社を参拝(訪問)してみたい。