進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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「クソですよ!」
2024.08.10
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本当に驚いた....こんな言葉を真面目に使う人がいるのか。
長い間塾をやって来ていろいろな生徒や父兄がいた。その時代時代で流行り すたれもあった。一般の企業でサラリーマンとして生きて来たなら自分の属する社会の階層の部分しか理解できないままに終わっただろう....
でも私の本業は学習塾だ。毎年生徒は入塾しては卒塾して行く。
言わば中高生の「若者ことば最前線」の日々に生きている。だから同世代の友人たちより遥かに現代社会にup-dateした仕事をしていると思う。これは感謝だ。
そんな思いで最前線の社会に予防接種しているかのように安心していたが......
衝撃の言葉を聞いた。
「..こんなこともわからないなんて、アイツはクソですよ!」
「チョー ウマいです!」
「マジ むかつきますね」
意味は分かる。言葉が生き生きしているのかも知れない。
中学生か高校生が使うならまだわかる。許容範囲だろう。
しかし「話者」は30代の新婚の女性なんだから驚いた。
クソ!チョー!マジ!....は若者言葉。その意図するところは自説を強調したいからというのもわかる。
ただ「クソ」はまずいだろう。
その使われ方がダメだ。昔から「クソ」はあった。頑張ったけど失敗した瞬間とか、頭にきたときの接頭語として「クソ!やりやがったな...」のように慣用的に使われて来た。
10年くらい前からは女子高生の間で「クソ マズイ(ウマい)」「クソ ムズイ」のように'very 'の意味で副詞的に使われて来たものだ。塾生を見ていると今もこの用法は生きている。
代わって...と言うか新用法が前述の「クソ」だ。使い方を実際例で聞くとそれは「名詞」として使われていることに気づく。本当に下品である。
偏見かもしれないが 昭和の人間には耐え難いものがある。瞬間に消えていく音声だからグッとこらえているだけだ。美しい女性が 前途有望な若者が「こんな会社 クソです」なんて言うのだから。
この若い世代が結婚し家庭を持ち親となったらどうなるのか....子供は3歳までに聞いて育った言語が一生の言葉となる。
人はその中にあるものが「言葉」となって出てくる。
フランスは意地になって必死にフランス語を守ろうとしてきた。それは言語が人をつくることを歴史的に知っているからだ。
杞憂であればよいが 日本にその努力があるだろうか.....
言葉は通じればよいのではない。
日本人なのに敬語法がダメな人も多いようだ。脳の中のソフトが日本語なのに英語を詰め込んだところでどうなるんだろう。
「あなたの日本語はヘンだ」と外国人に言われた友人もいる。彼も英文科だ。