進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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水上オートバイ
2024.08.05
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夏の海の上をもの凄いスピードでかっ飛ばしていく...まるで水上のバイクのようだから
「水上オートバイ」と言う。海人(うみんちゅ)はPWCと呼ぶ。日本では運輸省の正式名称が水上バイクに統一されてわかりやすい。PWCとは何か?Personal Water Craftの頭文字を取った呼称だ。長いから外国人でもPWCと言う。
陸上のバイクと同じように無免許では乗れない。乗るためには船舶操縦免許の教室へ通い
学科・と実技の試験に合格→水上特殊免許....の過程を経ることが必要。
講習費を安く抑えるために最低ギリギリの学科・実技の時間数で「2~3日で取得!」と広告するマリーナ付の教室が多いがどう見ても5日~1週間くらいのゆったりしたprogramでインストラクターに質問したり、操作の注意を受けたりしてクルマで言う仮免の状態で海に出るなら事故はグッと減るだろう。クルマだって免許を取って嬉しさのあまり暴走して事故となるがあれの海バージョンが水上バイクの事故と思う。
だいたい、実際に海上で見ていても実にアブナイ.....それも故意にアブナイ操縦をしている場合が多いからヒヤヒヤする。シロギス釣りの手漕ぎボートの直近をわざと波を立てて高速で通過して転覆させたり(喜んでいるのか戻って救助しない)、われわれがアンカーを打って定点で釣っていると高速で接近してはまた通過を繰り返す。
まず「うるさい」「引き波を派手に立てる」「わざと近づいてくる」から本当に迷惑そのものだ。迷惑だけなら良いが今回連続で水上バイクの事故があった。
河口の消波ブロックに激突....1名死亡1名重症だ。
PWCは高速で水上を航走するから何かに衝突した時の事故は大体が死亡か重症になる。
これはPWCの構造と操作技術に大いに関係がある.....「とにかく高速を出すから前方の限られた視界しか見ていない」「1人乗りのPWCはすくない...2名以上が乗っている...ので急な転舵が難しい」
PWCは操縦者の体重移動とハンドル(舵)によって針路を変えるが、2名以上の乗船できるタイプだとこれが瞬時にできない。前方に障害物(?)と思っても「疑っているうちに...間に合わず」衝突がそのほとんどだと思う。
PWC(水上バイク)とそういう乗り物なのだ。
一般の船舶操縦の常識では到底カバーしきれないことを前提に、有効で実効性のある対策はできないものか。
PWCの販売実績が伸び、免許取得のためのスクールや教室が経済的に潤ったところで実際に事故が起き代えがたい人命が失われたり大ケガする事例が増えていくなら意味がない。
他に迷惑をかけず 技術を磨いて海を楽しむ
装備や機材のまえに.....その心を考えよう。
ちなみに新艇では130万円~280万円。