進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
-
そんな悲劇があるのか
2024.06.09
-
塾を長い間やっていると考えたくもない、ある意味予想だにしない結果に遭遇する。
N君は中3の夏期講習から塾に来た.....これには意味がある。中3の夏に運動部の究極目標だつた「中体連」が終わる。9月からはまったく部活がなくなり受験一色となる。
中3の2学期の9教科の成績が内申点となって受験校の高校に送られる。この事実は否定しがたく「重い」のだ。
小学校からスポーツに打ち込んでいたN君は...それは絵にかいたような良い子だった。
中学でもそのスポーツの部活に入り大活躍だった。
性格もよい。努力家でもある。部活でもレギュラーであり後輩を引っ張っていくような模範的な存在だった。
.....でも。
受験には失敗した。
これは本人と家庭が希望した第一志望校ではなかったという意味である。今の状態が良いなら失敗とは言えない。
読書の習慣がなかった。
部活・運動が最優先で他はすべてそのあとだった。
部活・地域のチーム練習で時間と体力の余裕がなくなり毎晩の自己学習が後回しにしてもよいという「家庭内の許諾」があった。
日本人なら頭の中のOSは「日本語」のはずだ。
読解力・漢字力・作文力
この3つをどれだけ究極に伸ばせるか?でその生徒・学生の将来は決まる。
母国語の力のない者に外国語である英語の力がつくはずもない。
母国語の不十分な生徒・学生が日本語で書かれた歴史をはじめすべての教科を深く学べるはずもないのは当然にして明白な事実だ。
このあたりに対して異議反論があることは当然と考える....
でも....である。
人間は2つの目標を全力で追いかけるようにはできていない。
どちらかを重んじれば、もう一方はその次だ。
親がそのことに気が付いていないなら悲劇は繰り返される。
聖書にも....人は2つの神に仕える事はできない とある。
2000年を経ても人間の本質は変わらない。
