進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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なぜ...
2024.05.26
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ある女子生徒の場合である.....
塾の授業中に...鏡を見ながらヘアをコーミング(髪の毛を櫛でとかしている)何度注意しても止まらない。
何かに反応して...なのだろうが突然「叫び声をあげる」「歌いだす」「踊り出す」....もう私の注意も指示も瞬間それらをストップさせることしかできない。
「なぜ私だけが注意されなければならないんですか?!」
「....さんや~クンだって....してました!」
必ずあると思われる生徒の反応だ。自分だけが不利益を負わされている...或いは不当に差別・区別されていると言う。
瞬間に「目立つから」注意してるんだ。
何故か交通違反をして警察官に「免許証をお願いします」と言われた時にする最近の若者の反応を思いだした。
「何の違反ですか?」
「免許証を見せるかどうかは任意ですよね!
「違反の証拠がどこにありますか?」
大学の法学部あたりで仕込んだ法律知識をひけらかすヤツもいるから驚く。
「....私の免許証を見せろというなら、あなたの警察手を見せる義務があるハズですよ..
それとも現職の警察官が警察官職務執行法を知らないんですか!?」とのたまう。
私の曽祖父は明治時代の東京警視庁巡査だった。
白い詰襟の制服。腰にはサーベル(長剣)をさげている。あのカイゼル髭の当時の警察官だった....江戸時代の武士はたいてい明治になると巡査(警察官)か旧帝国の陸海いずれかの軍人になった。
謹厳実直。威厳をそのまま人間にしたような存在そのもの....大正時代の関東大震災で東京が壊滅した時に外勤だった。浅草本所の自宅は倒壊し、高輪に嫁いでいた祖母のほかは全滅だった。震災の翌日に焼け焦げた巡査の制服のまま高輪の祖母(娘)の家にたどり着いたそうである。
曽祖父....ひいオジイチャンが今の日本を見たら何と言うだろう。
父や伯父たちが勝つ見込みのない戦争を命を投げだして戦ったのは....たとえ戦に敗れても日本人は必ず立ち上がり戦前よりすばらしい国を作ってくれるはずだという希望があったからだ。
その80年後の現実が今の日本であり日本人なのだ。
インバウンドで来日する外国人が「自然環境のすばらしさ」「治安の良さ」「日本人の礼儀正しさ」をほめたたえる。それらはすべて数値化できない....経済の尺度をもってはかることのできないことばかりではないのか?
私は反論を恐れずに申し上げたいが、来日訪日する外国人が感嘆するのはすべて我々が祖先から無条件に受け継いできた日本の心の具体化した部分なのだ。
この「根強い」大和心(やまとごころ)が消そうとしても消せないのが日本人なのだ。
どれほど今の世界に羽ばたく「リンガ・フランカ」なる英語を学び...英語いや米語の影響を今ほど強く受けようと日本人の心の奥深くに...流れつたわる大和心は存在している。
同じように英語を学んだ中国人や韓国人と日本人は同じ価値観を持っているだろうか?
あの太平洋戦争(実は大東亜戦争)に敗れた日本は...それこそゼロからの出発だった。
それが僅か100年を経ずしてここまでの国になった。戦後昭和27年まで日本を統治したGHQ(America)に肩を並べるところまで来た。
日本に注目し...日本を尊敬してくれるのはトルコだけではない。
だから....私は言いたい。
若者よ...目先の損得など無視してほしい。
いまカッコよく権威の象徴である警察に抗ったところで何にもカッコよくない。
「任意ですよね....」
それはアナタの可能性と未来の希望を宇宙のブラックホールに投げ込む一言だ。
ひいおじいちゃんは上野谷中の大行寺に眠っている。
もう40年も行かないから....ごめんね。