進学セミナー西川塾　城星教室 / 十足教室　　　　 | 日記 | それでいいのですか

本当に「それでいいのですか？」と言いたい。

人の家に入って来るときに玄関先で脱いだ靴を揃える、部屋に入るとき挨拶をする、目上の人や年長者に敬語を使う....

当然ともいえるこれらの事ができない中高生があまりにも多い...この事実をどう考えるか？

塾は学力向上だけを..ただそれだけを目標とすればイイんだ。私もそう思うし、またそのように徹して来たつもりだ。家庭や父兄の価値観に立ち入ってはならない。そう思いそう信じて生徒たちを教えて来た。

一部を見て全体を判断するのは間違いであるし危険な判断だとは思う。しかし事実の持つ説得力は大きい。

塾を始めてもう43年がたった。その長い時間の間に多くの生徒たち、またご父兄との接点があった。その長いspanで大学の教職課程では当然にして絶対に学べない貴重な体験があった。塾とは何か...という本質的な課題をそのたびに突きつけられる思いである。

今の...特に中学生の現状はどうだろう？

まず...好きなことしかしない

部活が最優先。帰宅して最低限やることは「１ｐ」だ。1Pとはご父兄になじみがないだろうと思う。これは「何でもイイから１ページ」を家庭学習として毎日やるように。という中学校の指導方針の一つである。

とにかく「机に向かわせるきっかけ」が必要だ...という発案で始まった。
机に向かえば、その延長でさらなる勉強が期待できるのではないか...というアイデアだ。

ところが今の中学生はこれを真逆に解釈して「１P」をやればあとは何もしなくていいんだとなるのである。

中学校もこれ以上家庭に立ち入ることはできない（1Ｐでよし...としている家庭に何も言えない）のだから、自然に部活＋１Pでもう最低限はクリアしたんだからOKと考えてしまう家庭がほとんどになる。

土日が完全に休みの現在において、これでよいのか.....？

部活＋LINE＋ゲーム...がすべて。

本人も自分で自分をコントロールできない。いや...善悪ではなくそれが現状である。
親もわが子が好きでやっていることをやめろとまでは言えない。どうこう言って子供と悪い関係になりたくない....実はこれが最大の原因だ。

結果は.....

学力低下・成績低迷は当然のこととなる。

人間はそんなに都合よく出来てはいない。同時に最大に大事に思う目標を追うことはできない。それをわが子に求めるのはムリと言うものだ。まして自分も仕事で懸命に働いている状態であれば、家庭内に新たな問題点を捜してまで「勉強しろ」とは言いにくい。

すべてはココに起因する。

細かいことはもういい....として

わが子は可愛い。

でも それでいいんだろうか ?
 
いまのままで？