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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

誕生日ってなんだ?

2024.01.05

1月5日は私の誕生日だ。

長い間、私は自分の誕生日がイヤだった。信じられないが....あろうことか、父とさらには西川の長兄とまったく同じ誕生日なんだから。

子供のころからの記憶を辿れば....

私「お父さん、友達はお誕生会とかやっていて楽しそうだよ」
父「バーカ。正月のお祝いをやっただろうが」

私「みんなは誕生日のプレゼントとかお祝いのお小遣いをもらってるよ!」
父「オマエにお年玉(少ないんじゃない?!)やっただろう」

私「.....無言+悔し涙」

ずっと不思議で仕方なかった。

西川のなかで3人が同じ誕生日で....同じ血液型で....星座も同じやぎ座だなんて。

偶然にもほどがある。フザケンナよ。

祖母はシベリヤ抑留から帰国(当時の言葉では「復員」と言った)し、三菱銀行の最年少で支店長になった長兄の伯父への思いが強かったから、年老いてウチに同居していたころ...私が高校の時に学生服姿で帰宅すると「マーさん、おつかれさま」と言うから驚いた。長兄の伯父は「マーさん..」と家族野間で呼ばれていたそうである。

慶応大学のころの伯父の古い写真をみると私と似ていなくもない。伯父はシベリヤ抑留の過労がたたって舞鶴に復員して数年もたたないうちに病を得た。当時の日本の医学では治療できない病で私が3歳の時に東京は虎ノ門病院で亡くなっている。

私はこの伯父を高輪の本家の2階で療養中に会った姿を仄かに記憶している。

西川の家で一番学問ができて....当時まだ誰もやらなかったスキー・スケートが上手で「奥多摩の鳩ノ巣」に心の安らぎを見出した伯父。

その伯父と奇しくも誕生日が同じなのだ....

実に複雑な心境。

同時に祖父母の苦労と期待のすべてをつぎ込んだ長男の伯父が、ソ連のシベリヤ抑留からようやく復員したら病に倒れ....将来を嘱望されながら38歳の若さで亡くなったことを思う。心から思う....

祖父母の落胆と絶望...そして親としての悲しみはいかばかりであっただろう。

私もようやくであるが、2人の男の子を育てたから、子供を先に亡くす親の悲しみを考えられるようになった。

同時に思う。

この世に自分を命がけで生んでくれた母の恩を忘れず記念する...それが誕生日だと。
自分のためのお祝いではないのだ。



舞鶴港に上陸する旧日本軍の将兵。ロシア語で帰国を「ダモイ」と言う。伯父の部隊では200名のうち198名が栄養失調・チフス・肺炎+凍死。品川駅に着いたのは部隊長と伯父の2人だった。

日本のメディアが一切伝えない事実は数えきれない。刮目して事実を見るべし。

伯父上....西川一喜はいまだ生存。

ガンバリマス。






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