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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

ブリ釣れる

2023.12.24

本当に数年ぶりだった。夏~秋に何度も仕掛けを切られ、エサの活きアジだけ食いちぎられては悔しい思いをして来たが遂にブリを仕留めた。

ブリやカンパチはわれわれ釣り師の間では「青物(あおもの)」と呼ばれる。何故海にいるのに野菜のような呼称なのか知らない。でも青物には共通点がある。それはすべてfish-eater(魚食魚)だと言うこと。ブリは水深200m付近を高速で泳ぎながらイカも食べると聞いたことがある。真冬の荒れる日本海の富山湾の寒ブリは極めて美味で有名だ。

さて、われわれの活動する駿河湾の場合、青物が追い求めるエサは「アジとイワシ」だ。
ゆえにブリやカンパチを釣る単目的の釣りはあり得ない.....まずは活きエサの「アジ・イワシ」を釣ることだ。よく、アジポイントで遊漁船が暗いうちから頑張ってサビキ仕掛けでアジを釣っていてしばらくするといなくなるが、あれは大物のブリやカンパチを釣るエサを仕入れているのだとわかる。

マリーナにフネを置く釣り師は小型のプレジャーボートでアジ釣りをする。アジポイントには大型のブリやカンパチがアジ食べたさに回遊してくる。大体毎年夏の終わりぐらいからアジを釣り上げる途中で「ガツン!」と引きちぎるようなアタリがあり、仕掛けごと持っていかれることがあるが....あれが大型fish-eaterの仕業である。

そうなるとアジを取られる(盗られる?)腹いせだろうか。誰言うことなく「泳がせ釣り」を始めるようになる。「泳がせ釣り」とは言い得て妙であるが.....マトリ(麻薬捜査官)のようにエサのアジを泳がせる。

もっとも仕掛けはライン(道糸)はPE5号でハリスなど青物専用のフロロカーボンで8号~10号なんて信じられないくらい頑丈なものを使う。

今までエサのアジが自由に自然に泳ぐようにハリスは「船ハリス6号」を使って何度も引きちぎられたことを教訓に8号にした。仕掛けも失敗に失敗を重ねた末に考えた「遊動式ハリス」を自作してみた。これだとブリがアジに飛びついた瞬間の不自然な「違和感」がなくなり一気に飲み込むハズだ。

その瞬間は思いもかけないときにやってくる。

今回は釣り友で同船に乗り組みのKさんと冗談を言い合っていた瞬間だった......

「ガガガ.....ガツーン!」とFOR AOMONO ONLYの置き竿が嬉しい?不自然な動きをしているではないか!

手持ちのアジ竿を置いて...飛びついた(サカナではなく私だ!)

Z旗が上がった!日本海海戦を想起させる瞬間である。

かつてのバラシ(かかっても釣り上げられない実例)から学んだ.....リールのドラグ(強い引きのときに空転するmechanical system)はユルユルにしておく。ある程度引き込んでから(サカナが十分に飲み込んでから)アワセルのだ!

言葉で言うのは簡単だけれど瞬時にこの判断をするのが「生身」の人間である自分。半世紀前のPOPSではないが......♫ あなたならどうする?...♫である。

Saying is one thing , doing is another.と瞬間に思う。ほんとうに真実だ。

ブリがアジに飛びついたのが水深30mだった。

まずはHitした瞬間に強烈な引き込み!ヤワな仕掛けならここでbreakする。
しっかり合わせて「かける」....ガッチリ鈎は青物にかかる。

ここから釣り上げるまでが「サカナと人間」の駆け引きである。

リールのハンドルを絶えず巻きながら「ドラグ」の調整する....ハンドル根元のドラグを右手人差し指でadjustしながら...ハンドルを巻き続ける。

「死んでもlineをゆるめない!」ままひたすら敵の動きを見る。

大丈夫だ!と思った瞬間が敵(ブリ)の最後の反撃だ。

スズキのエラ洗いと言うが....大きなサカナはもうダメかと思う最後の一瞬に残る力をふり絞って「反攻」を試みる。

ブリ・ワラサ・イナダ....すべて同じ。ブリは出世魚で成育の段階で呼称がランクアップして行くのであるが、どの段階でも海面近くまで来ると必死の反攻を試みるから健気である。

今回も...リールのdepth counterで20m....15m....10mと3回も海底に向かって反転して凄まじい引き込み。

水面下5mで魚体が見えた時には北上中のクロマグロの幼魚「ヨコワ」か..とさえ思った。

話は横道にそれるが、日本では古来からサカナで言うと..北海道から南下するサケを獲る「サケ文化」と九州から黒潮に乗って北上する「ブリ文化」にわかれるそうである。

縄文時代の後期から始まる「コメ作り」とあえわせて考えると日本人の食文化ルーツが垣間見えるような気がする。

どうすれば美味しいコメが作れるのか?どうやれば旨いサカナが獲れるのだろうか?

「ホカホカの美味しいご飯」+「新鮮でおいしいサカナ」

数千年を経てもこの感激は日本人のDNAに受け継がれている。

ブリの形態写真

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