進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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イシモチ(魚)
2023.11.04
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イシモチは正式名を「シログチ」というサカナ。
これは個人のブログだから当然なのだが....それぞれのサカナの思い出はそのすべてが父と行った昔の釣りの一瞬一瞬につながっている。
中学の2年までは東京に住んでいたから自然「東京湾の釣り」が基準になっていた。半世紀前の東京湾は生息するサカナの魚種とその量もまた信じられないくらい豊かだった。
イシモチは内湾性が強く底質が砂の潮通しの良い「海」を好む。決して鯛や鮃のような高級魚ではないが私は好きだ。それも手の込んだ高級料理ではなく単純な「塩焼き」が一番美味しい。釣りたてのイシモチを塩焼きにして...タップリの大根おろしを添えて食べるのが最高。
韓国旅行で釜山(プサン)の「イシモチの石焼き」がどんな豪華な韓国宮廷料理よりも美味しかった。そのくらい....イシモチは素朴で奥深い味わいのあるサカナなのだ。
私が小学校の3年のある夏の夜、父に連れられて東京湾富津岬「東京湾観音」の真下に夜釣りに出かけた。月明下の海岸を覚えているので、満月の夜の満潮の時だったのかもしれない。なんとも美しい....moon-lit sea shoreをいまでも思いだす。
そこで波打ち際だったが「ハゼ釣りのウキ釣り」の仕掛けに30cmくらいの大きなイシモチが入れ食いで釣れた....今ではとても信じられないが。小学生の私はあまりの嬉しさに釣りまくったことを鮮明に覚えている。
それから数年後。私は房総半島のかなり北.....九十九里浜の北の起点「飯岡港」にいた。
季節は秋の終わり。飯岡の海は「笹濁り」だった。この時にもイシモチの入れ食いに遭遇した。今は使われない高価な「岩イソメ」を使った投げ釣りでのことだ。当時開発して市場にでた「ジェツト天秤25号」を使った投げ釣りだ。これに父はハリス5号の伊勢尼13号鈎という大物のスズキがかかってもばれないような太仕掛けを好んでつけていたものだ。
私「お父さん..そんな太い仕掛けに大きな鈎だとサカナの食いが鈍くなるんじゃない?」
父「バーカ。だからお前はダメなんだ!」
どういう論拠でこうなるんだろう....そういう親父だった。
サカナにどうしてるんだろう? もないが、東京湾富津岬と外房の飯岡のイシモチは元気に種族繁栄しているんだろうか。また釣ってみたいなぁ。
伊豆はイシモチのウワサは極めて少ないから寂しい。伊東では海が荒れて潮が濁った時に宇佐美海岸の北側で...あと河津浜の南の磯が混じる海域にいると言う情報があるのみ。
個体差はかなりある。
比較的に若いイシモチ
堂々たる魚体...おそらくは歴戦の勇者のような成魚。ハリス3号を切る。