進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | どうして勉強するの? その2

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どうして勉強するの? その2

2023.07.16

子供はいつも素朴な質問をする。そしてその質問は意外にも真理をついたもので、その純粋さ混じりけのないことで大人をたじろがせる。

みなさんも子供のころを思い出して頂きたい....「ねぇ、どうして勉強するの?」と親に訊いたことはなかっただろうか。そして今、自分が親の立場になってわが子に自信のある答えをしているだろうか。

ハッキリ言って、塾に来る子のほとんど100%はそう疑問に思いながらもやむなく勉強してきた子たちだ。小学校の時は「よく学びよく遊べ」でよかったが中学になると「部活を全力でやり 勉強にも全力を尽くせ」となる。どの生徒にも個々の性格があるし..やがては疲れが出てくる。部活にも勉強にも思ったような結果が出てこないことへのいら立ちと悲しみかもしれない。それは、小学校時代に基礎学力が付いていなかったことの結果でもある。人間は完全無欠ではないのだ。

そこで自分の何が不足しているのかを正しく知ることができれば手の打ちようもあるが、学業成績がなかなかどうやっても上向きにならないことの埋め合わせを無意識にしようとするのが人間だ.....倒れるほど部活に打ち込む。部活は正しい 誰も一生懸命に部活に打ち込む生徒を悪くは言わない。帰宅して口もきけないほど懸命に部活に打ち込んでいる子供を叱咤激励して勉強しなさいと言える親はいない。

そしてようやく疲れが回復して学校の課題をやらなければ...と机に向かうのだが、やるのは学校が中1~中3まで毎日強制的に出す宿題の1Pだけ。1Pとは「何でもどの教科でもいいから1ページ書いて翌日提出する」というもの。

とにかく「机に向かう」それも毎日規則的に...という習慣づけとしては効果があると思う。ただ実際はどうかと言うと「1Pだけやれば最低ラインは突破しているんだからイイ」という雰囲気が強い。塾生に言わせると「何をどう勉強してよいかわからないから1Pをやるのが限界です」と言う。全然教育的に意味のない内容を毎回1ページ書いている生徒もいるのである。

1Pには問題があるが...かと言って1P以上に効果がある具体的な方法とか方策があるか?
と問われたら...ないのである。まるで今の日本の政党政治そのもののようだが。

私はもう40年以上地域で個人塾をやって来た。極めて小規模だ。でも一方で小規模だからこそわかることもある。

今の日本には自由があふれている。価値判断の自由・信教の自由・居住の自由....あまりの自由のおおさに息がつまりそうだ。そしてお決まりの「自己責任」とは。

もちろんすばらしいことだが、それは大人の論理だろう。

子供は小中学校の義務教育だけでも9年間。今や準義務教育ともいえる高校を加えれば12年間を児童・生徒として過ごすのだが誰も「なぜ勉強するのか?」に答えてはくれない。
これでは子供はかわいそうだ。意味も分からず努力しろ...では納得できないだろう。

価値観の強制になり憲法違反になるからそれを教えるのはダメだ....と本気で気色ばんで言う教員もいるのである。

私は塾の立場でよかった。

生徒にいつも言うのはそのたびに言葉は違っても伝えたい気持ちは同じ。

キミたちは残念だが永遠には生きられない。人の一生の時間は神さまがくれた贈り物なんだ.....どう使うかはキミたちの自由だ。何もわからずこの世から消えていいのか?

人がこの世に生まれてくるのは必ず何かの役割があって生まれてくる。その役割を果たすには勉強が必要なんだ。

みんな勉強勉強と言うけれど.....その究極の内容はなにか?

それは人間が文明を持ってから今までの過去1万年の研究成果の集大成なのだ。そしてそれを人間だけが「文字言語」で残された過去を学ぶことで地上の他の生物に優越して支配できるのである。

ああ....言ってしまった。

誰も言わないことを。

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