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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

人は不条理

2023.05.22

本当に人間とは矛盾に満ちた存在なのだなぁ....と思う。もちろん自分も含めてなのだが「しなくてはならないことをせず しなくてもいいこと」を絶えずしたくなるから困る。

これは義務と禁止命令についても同様に言えるのではないだろうか。
たとえば勉強についてもあてはまるから驚く。

親からでも教師から「勉強しなきゃダメだ!」と言われて素直に机に向かう生徒・学生はまずいないだろう。これは義務に対する本能的な反抗だ。

逆に自分の意志でやっていることを「そんなことやめてしまえ!」と言われるとどうか。
隠れてでもやってやろうじゃないか!という不屈の思いがむらむらと怒りをこめて湧いてくるから不思議である。

だから危険な賭けかも知れないが....「オマエなんかそんな勉強してもムダだ。もう勉強なんかとっととやめちまえ!大工の棟梁には弟子入りの話をつけておくから今後まちがっても勉強なんかするんじゃないぞ!」と言ったらどうだろうか。

危機感を感じるか、或いは「ここで勉強やめたら...マジでヤバいかも?」という切迫感を身に染みて初めて自分の進路はなんだ?どうしたらそうなれるんだろう?と人生で初めて考えるかもしれない。

ヘンな話...昔は勉強することにもっと悲壮感のようなものがあった。それは「その道を選んだら後戻りはできないんだゾ!」のような純粋なものだったように思う。

今は多くの選択肢がある。

いや...ありすぎるから人は迷うのだろう。

でも、何だろうか自分にも確信をもって言えることではないけれど...人生の物質的或いは経済的な頂上も反対の辛酸をなめるような日々も知っている私にはわかることがある。

それは案外、自分の進む道は自分で選んだからこそ...自分で納得の行くまでの努力をして来たように思うのだが.....。

結局において、それは今あるための必要な頑張りとガマンではなかったか....その故に今の自分が存在する。

私も還暦をとうに超えてジジくさいことを言うようになった。私の若いころを知っている方はこれを読んで大笑いしているかも知れない。

人生は失敗続きだ。邪説や成功談に惑わされてはならない.....成功・不成功に関係なく人生には等しく限りがある。時の成功者にも終わりがあることは同じなのだ。

その過程において人は....そう...人間であるから理想の姿ではありえないし、経済学で言う最高のバランスシートのような人生を全うすることもまずできないだろう。

それがわかっただけでも「ヨシ」としよう。

自分の生きる今の世をどうやって生き抜くか...そこに自分がいかにあるのか?を追及するのが哲学である。次の世とか来世.....霊魂の行くえを考えないのが哲学とも言える。
いにしえのギリシア人は大いに悩み、考えぬいた。キリスト教以前にギリシア哲学があった。「人間」とは何か......それは永遠の課題である。



School(学校)の語源はギリシア語の「スコレー」...私はギリシア語を学んでいないので原語で書けないが.......ギリシア語のスコレーは「ひま・自由時間」を意味するという教会の司祭さまの話を聞いたことがある。

努力し...頑張って作った「自分の時間」において初めて勉強ができる....という本来的な意味なのかと初めて知ったのもこの時だった。



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