進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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発音うまく....?
2023.05.16
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多くの人が言うには「英語の発音がうまくなりたいんです!」
はっきり申し上げて...そのままではムリでしょう。
たとえあなたが大学で英語を専攻していて将来には英語の学校教員を目指していても..。
それは日本人であり日本語で日常生活を送っている以上、どんなに英語を学んでも「単語文法の知識」が増えるだけで「英語そのもの」についての発音は上達できないから。
英語を外国語とする人間には必ずその人の英語のなかに「母語の影響」が強く働くのがあたりまえと考えるのが正しいと思う。失礼な言い方ではあるが、私は初めてドイツ人やフィリピン人と話す機会があった時にそのドイツ語訛り(なまり)・タガログ語の影響を受けた発音を聞いてビックリした記憶がある。
例えばthreeが「トゥリー?」に聞こえたりunderstandは「アンダラスタンド」と聞こえるのだ。
ここで思った....日本人の英語は日本語訛りがあってあたりまえであるし、それでいいのではないか。
Native(英語圏で生まれ育った人間)のように発音できればそれに越したことはないが、そうでなくても大した問題ではない...とわれわれは自信を持った方が良いと考えられる。むしろ話す内容が正確で教養に富んだものであるかどうか..のほうが遥かに大切と思う。
昨今の外国人は来日前に日本について「地理・歴史・文化」をかなり勉強してきている。
彼らは実際に日本に来てみて日本人の英語がどれだけnativeに近いか..なんて考えてもみない。それよりどれだけ人間としてしっかりしているか誠意があるか..を確認したがっている。
それでもなお「カッコイイ」発音になりたい人もいるだろうから以下に書いてみると...
まず英語の発音がうまくならない原因は日本語で理解し日本式のカタカナで覚えるからと言える。日本語にないが英語にだけある音とは何か?
一番日本人が苦手とするのは ' R 'の音である。日本語では存在しない。
riverは「リバー」ではない。
' V '音も日本語にはない。
vietnamは「ベトナム」とは言わない。
同じfricative pronounceの系列で' F 'も日本語にはないから困る。
fatherはどう考えても「ファザー」じゃない。
ここで出てくる' th 'の音も日本語にはない。
This....は「ディス」でも「ジス」でもない。
幼い頃に英語圏で育った....或いは英語の聞こえる日常だったとかいう場合はあらためて認識するまでもなく英語の音は身について(実際には耳に入って)いるから英語の音については問題はないだろう。逆に日本の学校に行ったり日本で生活するには日本語に問題が生じるけれど...
もし学生或いは成人に達した日本人が「本気で」英語の発音を直したいなら、アメリカかイギリスの大学教育を受けた教養あるnativeの発音矯正に目的を絞ったlessonを授業料をキッチリ支払って受けるしかないと私は思う。
「タダの薬は効かない」とも言うのは本当だ。
まずまず..の効果でよいなら今の時代にはYou Tubeでもnativeが発音の指導をやっているし、アナタに時間とある程度のお金があり自由があるならアメリカやオーストラリアに短期の語学研修に出かけるのも方法かなと思う。語学研修と留学は違うけれど。
平均2週間で授業料20万円....考えますね。