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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

インバウンド...

2023.05.06

コロナが一段落したと見たのか訪日外国人観光客の増加がもの凄い。以前に戻ったのかも知れないが、今までひっそりとして日本人観光客がそれも遠慮しがちに訪れていた観光地が外国人だらけのような気がする。

コロナになる前に訪日外国人の落とすお金や消費をひっくるめて「インバウンド」と呼ぶようになり猫も杓子も連呼しているようで騒々しかった記憶がある。

英語のインバウンドはアウトバウンドの反意語で「外国から本国へ....国内向きに入って来る」という形容詞である。逆に日本から海外へ出て行く旅行者はアウトバウンドだ。

でも純粋にまず英語で語源を考えよう....この方法はしばしば物事や社会現象の根源を理解するのに役立つと言われる。

まずbound(バウンド)という言葉がある。これは「~へ向かう」という方向を表す形容詞だ。例えば This plane is bound for New York.と言えば「この飛行機はニューヨーク行です」の意味となる。

そのboundが' inbound 'になると「外から中に入って来る何か」を表すようになる。

その何かが日本各地に膨大な経済効果をもたらす「外国人観光客」というわけである。
コロナ前の2018年には3000万人を超えていた...コロナで激減し2021年には20万人だったから一挙に150分の1に減少したことになる。観光地の経済は壊滅的打撃だった。

これが元に戻ったとすると150倍の観光客が全世界から日本に押し寄せていることになる。それほど日本に魅力があるのか..と考えると誇らしくも嬉しくもある。

しかし一方で受け入れ側の日本には、そう特に観光地では外国人の落とすお金..経済効果にばかり目が向いてはいないか。

彼らだって当然人間だから、言語や習慣が違うだけで快不快を同じように感じるし、悲しみ怒り...場合によっては我々に深い感謝の念をいだくようになる。

よく「自分には言葉がわからないから...」と言って外国人とのコミュニケーションが失敗しようと仕方ないという考えを聞くがこれは大きな間違いだ。

彼らは日本に来て出会う全ての日本人をじっと見ている。貴重な機会として研究さえしているのではないかと思うことさえあるくらいだ。

日本人の「あいさつ」「お辞儀」を見て礼儀正しさが日本の伝統に今なお生きていると感じる。我々がごく普通と思い実行していることが彼等には新鮮に映り、また信じられないのだそうだ。

都会の道路の舗装が丁寧な工事でクルマの乗り心地がこんなに滑らかなのか...歩道にゴミが捨てられていないのは何故か...チケットを買うための行列に割り込みをしない理由は...
どうしてレストランに入ると「おしぼり」が出てくるのか...なぜ水が無料でメニューにないのか....彼等には疑問で仕方ないことだらけ。

それが日本なのだ。

だからたとえ一瞬であっても、外国人には人間として日本人として誠意で接することだ。
国を代表するのは外交官や大使だけではない。彼らはごく普通の日本人と接して日本を判断している。

先日、旅行の帰りに思い切って京都を訪れた。時間もないしピンポイントで清水寺へ行ってみた。3月の下旬だったから桜の綺麗さは東山の緑と調和してこの上なく「日本の美」を感じさせるものがあった....

お寺の坂道の上り初めから周囲は外国人ばかり。90%くらいが日本人ではなかったから驚いた....聞こえてくるのは英語・中国語・韓国語..ドイツ語・フランス語。ここは日本なのか?と思うくらい。

しかも「清水の舞台」に着くまで外国人観光客で渋滞しているではないか...警察や民間の警備会社があふれかえる外国人歩行者の交通整理をしていた。坂の上り・下りも何故か左側通行になっていて警備員が' Keep Left ! Keep Left ! 'と叫んでいる。

古風な言い方で失礼だが西洋人の外国人を見ると多くの女性が「日本の着物」、男性が「紋付袴」を着て歩いているから隔世の感があった。なんでも聞くところによると「着付け」からヘアセットまでしてくれる専業のレンタル業者があるらしい。

彼らは清水寺の満開の桜の下で嬉しそうに写真を撮っている...来日の記念なのだろう。
自分たちが着物の和服姿でいるのを日本人の私が驚いてみていると..これ以上ないくらいの笑顔でこちらを見ている。

京都はまだ外国人観光客が昔から多いから、受け入れ態勢や接客の心得がよく整っているだろう。問題は伊豆のような新しい観光地だ。

インバウンドにはマイナスの面もある。次回は伊豆での問題点を書いてみようと思う。

長文にて失礼します。



清水の舞台が見える最高のアングル。写真を撮るのも順番待ち。ここではさらに99%が外国人。もう日本人が珍しいくらいに見える。

また来てみたい。今度は真冬2月の京都に。

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