進学セミナー西川塾　城星教室 / 十足教室　　　　 | 日記 | 海兵隊

今の日本には存在しない。日本人で正確に理解している人は自衛隊関係者か旧軍に家族がいた人くらいだろう。

同盟国のアメリカは強力な軍事力として海兵隊（Marines）を持つ。平和平時の日本においては理解が難しいがアメリカ軍の編成として「陸軍・海軍・空軍・海兵隊・沿岸警備隊」...英語で「Army・Navy・Air-Force・Marine Corps・Coast Guard」の5軍がある。このなかで海兵隊は特殊中の特殊だ。

いやあ....こんな誰でもnetで調べればわかるようなことは意味がないからやめよう。

自分にとって海兵隊って何なのか？

もういろいろありすぎて何から話せばよいか迷うほどだけれど、もう40年も前の親友の父親がMarineだった。私の母親の親友は国際結婚していたがご主人はMarineだった。
西川の2番目の伯父は旧海軍の航空隊だったが、硫黄島に米軍が来襲して以来最も戦ったのは海兵隊だった...

何と言えばよいのかわからないくらい、このあたりの人間関係と国際関係は矛盾に矛盾をを重ねているのだった。

それは西川の家に旧軍の軍人が陸軍・海軍の双方に軍籍があった伯父たちがいた..ということが事実とすれば、私や母が運命的にかかわった人たちの多くが陸海空の在日米軍の関係者だったこともまた一方で否定できない事実なのである。

それでも....米海兵隊が特に深く具体的に私と母にその友人や親友...お互い生死にかかわりなく支えあうような存在の形をとって深い意味を持つとは思いもしなかった。

その海兵隊とは何だろう。

古くは海軍の艦船に乗っているが敵地に上陸したら陸上戦闘をする。そのための陸上兵器を使いこなす軍事力の兵員をさして言った。

現在の海兵隊はその機能を持つ以上の存在となった。

それは自己完結の軍事力だと言う面である。海軍・空軍・陸軍の一分なのではない。だから陸海空の作戦の一分として働くのではない。

海兵隊には小規模ではあっても「海軍・陸軍・空軍」のすべてが装備されている。海兵隊独自の「艦船・戦車などの陸上戦闘機能・戦闘ヘリや戦闘機まで」を装備して単独で世界の果てにでも短時間で派兵でき作戦戦闘ができると言う機能を持っている。

即効＋限定的なパンチ力....

それが海兵隊　Marineだ。

特に沖縄に展開している米軍の海兵隊は何のための存在か....これでもう当然理解できると思う。

沖縄の海兵隊は彼らの言葉でいうなら' Crazy Marines'だ。
18~25歳までの最も即戦力の最前線に投入可能な若者たちが沖縄にいるわけだ。

当然、若さのゆえにやりすぎる。仕方ないとは言わないが...酒と女性関係の問題。
飲酒による交通違反と事故が多発する。

新聞で沖縄の事故を見るたびに「ああ...また海兵隊か」と思うことで海兵隊は事故を起こす。海兵隊は始末におえない...という固定観念が作られて行くからコワい。

妻子を連れて日本勤務になり、基地内の官舎に毎晩定時に帰宅できて家族との団らんを過ごす嘉手納基地の空軍の場合とは全く違うのだ。天と地ほども違う。

それでよし...とするのが海兵隊だ。

ちなみにアメリカの海兵隊は大統領の護衛と世界各国に存在するアメリカ大使館・公使館の保護がその任務である。

ペリー提督が沖縄（琉球）に江戸時代訪問した時に....また後に日米和親条約を結んだ時に艦隊から上陸して使節を護衛しているのは当時の海兵隊である。

全世界に何かあった時に議会の承認を待たずに「真っ先に駆けつける」アメリカの軍事力が海兵隊である。

今の日本にあってはあまり意味がないように思うだろうけれど。アメリカとの軍事同盟によって80年近く平和が保たれて来たことを正しく認識するなら、米海兵隊の存在に日本の平和が負うところが大であることを決して無視してはならないだろう。

現実を知らず、現実から目をそむけては真実は見えない。

80年前の硫黄島に上陸した海兵隊