進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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中国気球事件
2023.02.05
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あの時もそうだったのか....と思いだす。
去年か一昨年か日本の東北地方でも同様な気球が目撃された事件があった。青森の三沢には米空軍の基地があり日本の航空自衛隊と共同使用している。その時にはニュースに小さく報じられただけで後どうなったのか全く分からない。日本政府は今にして思えば当然中国の何かの意図を持った気球だとわかっていたはずである。
今回はアメリカ本土のモンタナ州にある核ミサイル施設の上空をゆっくり飛行していた。
大統領命令で発進した空軍のF-22が空対空ミサイルで撃墜したとのこと。
使用したのはサイドワインダー1発。気球との高度差1万フィートで発射命中している。
これは高度17~18㎞での事件で現在の民間航空機が巡航高度8000m~10000mであることを考えるととんでもない高空を中国気球は飛行していたことが分かる。
気球は材質から対空レーダーに発見されにくい。いつだったか過去にもカナダ領空に侵入して活動中をカナダ空軍機が撃墜しようとしたことがあった。撃墜のために戦闘機の機首部分にある20㎜機銃を発砲したが1000発命中しても落ちなかった。中のガスがゆっくり抜けてだんだん高度が下がるだけで地上に着くまで6日間かかったという。
ちなみに旧ドイツの誇る巨大な飛行船「ヒンデンブルグ」号が着陸寸前に浮力ガスの水素に引火して大爆発し墜落、多くの人命が失われた事件があった。そのためのちの飛行船には水素にかわりヘリウムガスを充填している。
中国政府は「民間の気象観測用の気球が誤って飛んで行ったもの。軍用機で撃墜するとは中国の顔に泥を塗る行為だ」と激しく抗議しているというから驚く。逆に西側のどこかの国が同じことを中国にしたら彼らは喜んで見上げているだろうか?
誰かがこの中国の抗議を聞いて不自然さと不快感をいだかないとしたら、それこそ不思議な感情ではないだろうか。不思議と思わないことが問題だ。
前政権のトランプ大統領のときも少なくとも3回。同種の気球の侵入があった。
純粋に気象観測研究用の気球が何度も同じ機械的ミスで米本土上空を飛ぶはずはない。
近代国家で経済・軍事の大国と自らをもって任じているのは中国である。
ブリンケン国務長官の訪中はこの事件のために期限に定めなく延期になった。
日本のメディアは中国と韓国...ロシアも含んでこれらの国に不利になる報道は限界まで少なくしている。表現もソフトだ。その理由については長くなりそうだからまたの機会にしたい。
是非にもアメリカ+イギリスのニュースをPCで読んでいただきたい。どちらもYahoo US・Yahoo UKで様々な角度から中国とロシアについてnewsを確認できる。
上記の写真もF-22が接近した瞬間のものは日本のメディアは報じていない。
Real-timeの情報・newsは英語で飛び交っている。外国のニュースも事件も選択され都合の良いモノしか日本語で報道されない。