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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

ひとに奪われないもの...

2023.01.22

人を信じることが難しい時代になった。誰もがチャンスさえあれば...より多くのものを得ようとしている。またそれを法律の許す限り可としているのが今の社会である。

現金・クルマ・有価証券・宝石などの貴金属などはある程度でよしとしないと人間の所有欲は無限だからそのための人生となってしまう。

パールバックの作品『大地:The Good Earth』には中国の貧困に喘ぐ農民の生きざまが描かれているが、その中で主人公の王龍(ワンロン)が何があってもなくならないものは「土地」だ..と言って苦しい農作業やチャンスを得て手に入れた収入を蓄えては土地を買う姿が印象的で忘れられない。読んだのは高校生の時だったが深く感銘を受けた本だった。

「ひとから奪われることも 奪うこともできない」ものは他に何があるんだろう?と高校生の自分は真剣に考えた。いや、考えない人がいるんだろうか..とも思った。

日本のここしばらくは試練の時だ。バブル以来ずっと不況が続いているし、若者はその元気のない不況の時代しか知らない。故意にか事故でかわからないが、3年前からのcovid-19とかいうコロナでは社会構造そのものが変わってしまうような制限の中で生きていくことを今も強いられている。

これが避けることのできない試練としたら、自分の質を高める時と考えて自分に投資してはどうだろう。それは自己啓発という学習だろうと思う。

例えば、同じ映画を見るにしても以前にその題材の本を読んでいると受ける感動は大きくなり自分が受ける影響は数倍にも増す。旅行にしてもnetで事前に旅先の情報を調べておけば同じ時間がより有効に使えるはずだ。以前にそこへ行った人の旅行記やブログを読むと新しい旅の切り口が見つかるかもしれない。

としたら..大袈裟かなと思うが。

限りある人生の時間をより納得して充実して過ごそうと考えるならその主人公である自分の受容能力を目いっぱいに高めることが最短にして最善の道であることが容易に想像がつく。

何か自分が興味のある資格をとる。あるいは自分で価値があると思うサークルや活動に参加してみるのはどうだろう...もちろん生活や仕事に支障のない範囲で。

外国では定年に達すると、もう一度大学に社会人学生で入学して若いころにできなかった勉強をしていたり、教会のボランティア活動をして充実した時間を過ごしている人を多く見る。価値観の違いかもしれないが一度きりの人生を最高度に燃焼したいと考えているのかもしれない。

難しいけれど、形のないものに一番の価値を見ること...それができるかどうかだろう。

形のないものは誰も奪うことができないから。

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