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しおくずばんばとタチウオ

2023.01.03

この顔と鋭い歯は迫力だ。ちなみにタチウオの大きさを表すのに釣り人はその長さを言わない。必ず「指3本」とか「4本」とか太さを言う。

いつも行く駿河湾の淡島近くの江の浦湾はタチウオのポイントだ。水深は結構深いところにいる.....80~60mの海底付近から中層の40mくらいかな。季節は冬なのだが、これは先輩師匠によると「いや冬は水温が下がって他の釣りものが減るからね」と言う。他の季節にも「いる」のだが釣ってもらえないのがタチウオだ。

敢えて長さを言うと大体1m~1.5mくらいで「指3本」の太さのモノが多い。基本的に夜行性のように見えるが、これは夜間にエサ(最近ではルアーの影響でベイトと呼ぶ)のイワシやアジを求めて深海から急速浮上してくるからだ。

マリーナの取り決めで夜間~日の出までの出漁は禁じられているので、暗いうちに準備して日の出とともに釣り場へフルスロットルで急ぐ。そうするとまだ暗い海中に残っている深海へ帰る途中のタチウオが釣れる。

釣り方には2通りあって、昔ながらの伝統的な釣りは「サバの身エサ」を頑丈なタチウオ仕掛けにチョンがけにして釣る人と金属製の重たいサカナの形をした「ジグ」のルアーでやる人にわかれる。なんでも伝統的なことで安心する私は前者。

1月2月の駿河湾は当然寒い。気温が0℃でも海水温が17℃くらいあると海から湯気が立つ不思議な自然現象になる。地元では「しおくずばんば」とか「けあらし」と呼ぶ。

海霧の一種なのだが東京湾の冬の霧とは全然違うように感じる....小型の釣りボートに乗っていて周囲の海面から盛んに湯気?がたっている中で釣り糸を深く垂らしていると不思議な感覚を覚えずにはいられない。自分が釣りをして海面にいるのか別の世界にいるのかわからなくなる錯覚におちいる....そこへ上って来た太陽から一条の光が「サッ」と差し込む瞬間の美しさと言ったらない。とてもこの世のものとは思えない瞬間の美。

本命のドラゴン級タチウオは釣れず、ここ数年釣果に恵まれないが冬の駿河湾には釣りに勝るとも劣らない純粋にして美しい自然が待っている。







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