進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | 許さない社会

わかるまで教える。生徒の能力を引き出す...この2つを可能にするのが塾です。

Top >  日記 > 許さない社会

進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

許さない社会

2022.12.29

「情けはひとのためならず」と昔から言われて来た。

これは、誰かに温かくすればそうされた人もまた他の人にやさしく接するようになる。それがめぐりめぐってやがては自分に帰ってくるものだ....という意味と教えられた記憶がある。子供のころ祖父母から聞いた記憶があるから、きっと仏教的な思想に根ざす古き日本の心だろう。

ところが今の日本人の中には「相手を甘やかすとつけあがるから冷たく接するのがよい」と解釈する....いやお笑いかもしれないが、本当に自分に都合の良いように解釈している人がいるから驚く。

自分なりに思うのだが、どうやらこれが社会の経済や労働条件に深く関係しているように思えてならない。職場で理解のない上司から冷たい仕打ちを受けた...同僚から仕事の失敗の責任を転嫁された....家庭内では配偶者が自分のつらさを聞いてくれない..子供は自分たちの好きなことだけやって楽を追及...家事の分担は誰も申し出ず、我慢できなくなってやった人間の負けと言わんばかりだ。

永遠に続くのか...と思うような精神的ストレス。癒されることのない心の痛みと悲しみ。

これらが相俟って相乗効果を生み「人を許さない」人間を生むのではないだろうか。いやいや、どう考えてもまともな人間ならこの状態の中で「他者へのやさしさ」を示すことなどまずできないのではないか。

そういう人間はまた家族にも周囲の人間にも冷たく接する...ネズミ講ではないが加速度的な悪循環によって人の心を蝕んで....毎日が針の筵(むしろ)のような日本を生んで行く。

対症療法でもイイ。足りないものは何かを本気で考えなければ私たちのこの世の持ち時間はスマホのバッテリーのようにすぐ終わってしまう。

心の不足は自覚できても他覚が難しい。数値に表せないのが人の心である。

小学校の頃に毎朝学校「目標の唱和」と言うのがあり朝の会が始まる前に全員起立で「相手の立場に立って考える人になろう」と大きな声で叫んだものだ。

この歳になって思いだすとは思ってもみなかったが、今の日本を蝕んでいる根底にあるのは他者への思いやりと相手を許す優しい心と思う。

豊かな物質と潤沢な経済になったところで、理解されず許してももらえない人生は虚しい。

ゲーテのファウストの中で神は語る

....人間は努力する限り失敗し迷うものだ

イタリアで観たステンドグラス特集ーその1』フィレンツェ ...




日記一覧へ戻る

【PR】  雑貨屋【Bambi】  火災保険屋.com  関口流生体術・體導院  タイ料理 ロッディー 東京 飯田橋(タイ人のベテラン料理人が作る本格タイ料理店で、食べ放題もランチも弁当も大人気です!)  バキバキしない!揉み返しの少ない整体 リックス整体 [福岡南区大橋徒歩1分]