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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

Tyhoon

2022.09.19

もともと「台風」は「颱風」と書く中国語らしい。英米がアジアに興味を持ち始めてからは英語の音訳' Tyhoon 'が有名になった。私が生れるちょっと前までの進駐軍時代には日本に来襲する台風にアメリカ人女性の名がつけられていたことを思い出す。KathrynとかJaneとかだった...最近この傾向が70年たって復活してきた。

高校の英作文の時間に「海の嵐」を訳すときに初めて訳語に困った。同じ海の嵐でもPhilippines近海から東シナ海の海難の話なら日本語の台風にあたるTyhoonだが、これがインド洋からアフリカ沿岸マダガスカルに至る海域ならCyclone(サイクロン)になる。

大西洋のバミューダ諸島あたりに発生するとHurricane(ハリケーン)と訳さなければならない。

当時の伊東高校の英語の先生がたはこういうところまで注意して生徒の指導にあたってくださったことに感謝したい。昨今の高校には「木を見て森を見ないような英語は使えませんね」などと平気で言う若い英語の教員がいることには本当に驚き、返す言葉を失う。

明治以来の英語学の先生方...如何にして日本人の英語力を高めようかと命を縮めるように心血を注いで英語教育に生涯をささげた先輩教員の「英語教師」たちに申し訳が立つのだろうか...如何に英語を極めようと日本人としてのidentityを失えば言語的・歴史的・文化的に最早「日本人」ではなくなる。ただ国籍が「日本国」と言うだけの存在になる。

何かを考えるときに母国語である日本語より先に「英語で考える」って何?

そうなると、EuropeやAmericaの精神に限界を感じてAsia...わけても日本にこそ他にはない糸口を探して来日する欧米の純粋な若者のほうがその純粋に精神を求める真摯な姿と努力において「心の日本人」ではないかと考えてしまう。たとえ金髪碧眼であってもだ。

私は若いころに思い悩み、その極限と言うか最大値のMaxに達した...人間の努力はすばらしいが絶対にその限界があることを....身も心もボロボロになった果てに..チラリと見た。

metaphor ....日本語にはふさわしい訳語はない。

それは幼稚園の頃に父が買ってきた「小さなクリスマスツリー」だった。

私はイギリスに起源をもつ...あのWilliam Adams三浦按針の教会で洗礼を受けた。

動きの遅い今回の台風を考えていたら半世紀を超える思いがあふれてしまった...











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