進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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魚探・GPS忘れた!!
2022.05.21
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早朝2時に起きる....夜まで塾の仕事だから、前日の昼までに準備をする。これは釣りとフネの支度が半分ずつである。
釣りと言っても沖のボート釣りなので特殊かもしれない。
海上保安庁にいつ臨検されるかわからないので「救命胴衣(life jacket)は乗船人数分積んだか・魚探とGPSのバッテリーはフル充電してあるか・燃料タンクは満タンか・船舶操縦免許は持ったか..」などが出港前のチェック事項になる。
とにかく沖に出たら最後、忘れ物があれば180°針路反転して帰港上陸しなくてはならない...かあきらめるか。
今日は「あきらめた」....
何と魚探とGPS(海のナビ)を自宅に忘れてきた!!
こうなったら意地でも釣るしかないじゃないか。
江戸時代以前から漁師が海上で漁場ポイントを特定するために使っていた「やまだて」をみなさんはご存じだろうか?
これは海上から陸地を見て山の頂上とか特徴のある建物を2つ以上探してその延長が交わったところを見つけ記憶する....頭の中の...そう平面座標の決定方法だ。今でも地元の漁師は本能的に使うようである。
自分も沖のアジ釣りを始めてから大体のポイントの位置を「やまだて」で覚えていたので
大体の海上の位置を探って釣ってみた。本職の漁師は広い海の上で5mとは違わないというが自分など10mはズレているだろう...でもポイントに近いだけまし。
困ったのは海の上のラフなポイントはわかっても「海の中」がわからないことだった。いつも魚探に頼り切っていた自分が腹立たしい!
それは「水深・アジの群れの泳いでいるタナ・海底地形」の3つだ。
幸いなことに船用リールにはDepth meterといって出て行ったラインの長さ(深さ)がデジタル表示される。潮流で仕掛けが海中で流されるから海底まで斜めにラインが出てそれほど正確な水深はわからないが一応の情報にはなる。
今日の乗組員(失礼...)は中学時代からの友人で私にフネのアジ釣りの手ほどきをしてくれたY君。
「エッ...魚探忘れたの!?仕方ないなぁ....」明け方の出港時のやりとり。持つべきものは「とも」だ。
二人で協力してアジの行くへを探す.....(平面上のポイント座標はおおむねOKだ)
「うーん...水深35mか。オレ30mで探るからね。ニシカワ君25mでたのむ!」
こんなやり取りをしながら釣っているとアジの群れが通るたびに「ガツン!ガツン!」
と小気味よいアタリを見せ始めた。
沖へ出て釣りをしているとだんだん「釣れるサカナ」によってアタリが違うことに気が付くから面白い。
アジのアタリは極めてシャープで目が覚めるようだ。
アジは居つきのキアジであっても「潮」に敏感である。満潮のMax.のとき干潮のMin.で潮流が止まっているときには何をしても口を使わない。
しばらくして潮が動き出すと急に釣れ始める。
という訳で今日の釣果は種類別に「キアジ・アオアジ・クロアジ・サバ・タカベ」あとはワカシ(ブリの幼魚)とショゴ(カンパチの幼魚)だった。
旧友との必死のCo-operationで辛うじて得た貴重な戦果。
アジ釣りはイイ....ああ釣りをやっていて本当によかった。