進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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プリンターの話
2022.05.17
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パソコンを持てばプリンターを接続して自分がワードで作った文章を印刷したり、ネットで見つけた資料をプリントしてみたりするだろう。その意味でプリンターはマストアイテムである。
一方でプリンターには大いに問題がある。
それはプリンター自体の機能的・機械的な部分と使用中に起きるランニングコストにかかわる部分の2つである。
まず機能的というかメカニカルな部分の問題としては「ある部品」「ある部分」だけが不調になると修理費が非常に高いことがあげられる。ほんのわずかのパーツの劣化でユーザーではパーツの購入も交換もできない...メーカーに郵送して修理してもらうとあと数千円足せば新品が買えてしまうという事実。
今回の実例は、塾のお知らせ・教材印刷に使っているエプソンのプリンターが印刷のたびに紙詰まりするようになった。
調べてみて最後に特定できたのが....「紙送りローラーの劣化」だった。
たんなるシリコンゴムのローラーで部品単価数百円だ。ところがメーカーはユーザーにパーツを販売していない。たった一つのローラー交換のために輸送費をこちら持ちでメーカー指定の技術部に送り、修理を依頼するともうちょっとで新品の同機種が買えてしまう。
Costにはイニシアルコスト(購入費用)とランニングコスト(運転使用継続にかかる費用)があるがプリンターは前者が廉価で後者が高価という特性を持つ機器である。
本当に便利だからなぁ.....
プリンターは「安く買えるがインクが高い」製品である。
これはメーカーの販売成績を伸ばすための戦略であることは誰にでもわかる。
HP(ヒューレッド・パッカード)のプリンターなどその典型だ...
本体が15,000円でインク一回全色交換すると7,000円とは何だろう?
付属品のインク交換2回の費用で本体(インク1回分付き)が買えてしまう...?
インクはかなり前から他者が研究して「互換性インク」のチップ付を販売している。
これは様々なインク製造会社があって製品にも良質なものと粗悪なものがあるから何回か注文し実際に使ってみて自分で決めるしかないが.....
良質な互換インクは本当に安いし綺麗にプリントできる。
純正品と比べて価格が10分の1ならユーザーはどちらを選ぶだろう?
メーカーも必死だ。こういうインクをプリンターにセットするや否や....
「正規品ではないインクを検出しました」→「本当にこのままお使いになりますか?」→「その場合記録されメーカー責任による修理はできなくなります」...
と恐ろしい注意というか脅迫文が表示されるが...おそれてはならない。
私は規格外のインクを使ってプリンターが使用できなくなったことなど一回もない。
逆に高額な純正インクを使っていてもプリンターの修理保証は「新品を買った場合で1年間」でしかない。不調になるのはだいたい数年後でメーカー保証は切れた後だ。それでもメーカー修理をするなら高額な修理費になる。
プリンターの使用頻度が最も高いのは大学の研究室ではないだろうか。大学だって事務費を極限まで削られているから大変だ。どうしようもないと教授が「...そうなのかしかたないねェ」と言ってポケットマネーを出してくれるけれど。
研究室に出入りする学生が教授・准教授の意をくんでプリンターとインクの状態を最も廉価にして最良の状態にすべく活躍する。
その裏....そのまた裏の話。
ヤフオクかメリカリで「比較的新しい機種のプリンターを入手する+互換性インクの安定したものを買う」ことだそうである。
慣れてくると「プリンターが新品の4分の1・インクは純正品の10分の1」で入手できるようになる。
私が自分で体験したのはEPSON。母校の大学で聞いた最新の話はCANON・EPSON・HPの3社のプリンターであった。
ユーザーはいろいろな情報を集めて研究しよう。
敢えて損をする必要はない。
クルマもプリンターも同じ。