進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
-
庭仕事は命がけ
2022.05.19
-
自宅と実家あわせたら200坪弱の庭が私の守備範囲である。
今の時期は一番つらい....雨が降るたびに庭木がグングン伸びる。生徒の学力もこのように伸びるとよいのだが...
こうなると不動産物件ではないが「マンション(日本語の)」が一番良い選択になる。賃貸か購入かは別として。庭の手入れと建物全体の補修や塗装工事の必要がない。最もその分を管理組合が担当しているから別途支払う義務があるけれど。
庭の手入れを業者任せにすると大体1日につき3万円かかる。庭木を剪定伐採する人+切った木をトラックへ載せて処分場へ運ぶ人。最低2人が必要で一人が1日1万5000円なので3万円になるわけだ。
そんなわけで自分も市の「庭木手入れ講習」に初級から入って中級クラスの終了まで2年間通った。それはそれは楽しい教室だった。普段教えてばかりの毎日だから、教えてもらうこと自体がこんなに嬉しいとは想像以上だった。人間、時には日常の仕事や生活から離れてまったく違う世界に身を置くことが必要だと思ったしだいである。
若い女性・家庭の主婦・定年した大企業の男性...異業種・異なる年代との交流で受ける
impactは大きい。
「.....そんな風に思うのか」「...そういうやり方があるんだ!」
自分の世界にはない別のやり方と言うか解釈の仕方は固着した自分の考え方にさわやかな風を吹き込む力だった。
学んだのは大まかな庭木の剪定の仕方や土壌の管理だったが、一番役に立ったことは庭の手入れに使う「電動・エンジン」の工具機械の扱い方だった。
一口に除草と言ったって単なる「草むしり・除草剤・草刈り機」の3つがある。
このなかで草刈り機は刮目すべき働きをする。それは電動式とエンジン式の2つがあるが非力な(失礼)女性は電動式が良いけれど、一般にはエンジン式が断然おススメである。
電動式は軽いけれどパワーが不足だ。また延長コードをドラム式で使っても使える範囲が限定される。
一方でエンジン式は行動範囲を選ばない。2サイクルの原始的ともいえるエンジン。特徴としては燃料を作ることにある。ガソリン:エンジンオイル=50:1の燃料比で混合燃料をあらかじめ作る。この比率で作った「草刈り機用燃料」をホームセンターで売っているが...心が痛まないのかと思うくらい高価だ。混合燃料を作る容器は1000円以下で同じコーナーにあるから絶対に自分で作ろう。
と言うのは自己所有の小型漁船の船外機も2サイクル(2スト)で、毎回沖に出る前にガソリン:船外機オイル=50:1で10~20Lを作っているので慣れた作業だから。溶かすオイルが違うだけ。
他には「エンジン式トリマー」がある。これはツツジやツバキの枝や葉をものすごい勢いでカットしていく優れものだ。これをもし手で切っていたら大変だ。このトリマーも草刈り機と同じ50:1の混合燃料を使う。
ただpowerfulではあるが「重い」。しばらく...5分くらいかな...使っていると両腕が重さ+トリマーの振動でしびれてくる。
どのくらいの症状になるか。
「夜にパソコンのキーボードが打てなくなる....まだ手が痺れて感覚が戻らない。」くらいと言えばお判りいただけると思う。
さらに庭木の特徴は「育つ!」こと。
数十年前に自宅を建てた時には嬉しさのあまりあちこちに木を植えた....その若木がいまや10m近い大木になっている。
これが今はやりの「自己責任」なのだろう。
「あなたが蒔いた種をあなたは刈るのだ..」この言葉の持つ意味は大きい。
仕方なく5mのアルミ脚立(園芸用)を購入。
ヘルメットをかぶり、腰には安全ベルトをつけて脚立の最上段に立つ!
「うわー....こんなに高いのか?」
「落ちたら確実に死ねるな......」
家の前を通る人がビックリして声をかける「西川さん...大丈夫ですか?」
「いあー...いい眺めですよ」(ひきつった微笑で...苦しいが)
ああ...こうやって人間は自宅の庭木を切りながら自らの命を切る(kill...)のか。
庭木の手入れは命がけである。