進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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英語が話せたって...(改)Rivised
2022.05.28
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また面白くない内容のブログだなぁ...と感じる方はサヨナラ。
最近になってネイティブ(native:英語圏で生まれ育った人間)のように話したい...とか3か月でAmericanのような英語を話せます....といった浅薄な願望を狙った商法がSNSに飛び交っている。
それはnativeなみに英語が話せたらそれに越したことはないが、向こうからすればどうだろう?
「...フーン英語を話せるのか。かなりうまいな。これは便利だ!」
それだけである。われわれは彼らのポチじゃないよ。
私たちが日本語を日本人のように、日本人以上に話す外国人に感じるのと同じように彼らも感じるのである。
英語は...と言うより言語は「意思疎通」のための道具である。あまりに英語を重視すると
nativeが自国語で意思を押し通すための道具として明治以来日本人に英語を教えてきたのではないかとさえ思える。
私はいつも英語ってなんだ?と考えるときに頭に浮かぶのは古代のローマ帝国だ。
なんでまたそんな歴史の話を...と思われるだろうが.......
今から明日の釣りのしたくのため一時中断します。失礼 To be continued.
ローマ帝国内の公用語はラテン語(Latin)だった。先行したギリシア文明には敬意をはらっていたのでギリシア地方ではラテン語とギリシア語の2つを公用語としたけれど。
強大なローマの軍事力にひれ伏した占領地はローマ属州と呼ばれローマの法令を行き届かせ治安の維持と反乱の防止のために中央から総督が派遣されていた。
....となるとローマが属州で占領政策を実行するためには現地の人間の協力が絶対に必要になる。
そのためのツール(tool)は何か?
それは今も昔も「ことば」である。
言葉が通じなければ命令も占領もうまく機能しない。だから相手を完全に支配したいと考えればそこには必然的に「言語の強制」が現れる。
共産中国がウイグル・チベットに行っている自国語の禁止はまさにその典型的な例である。フランスが逆にフランス語に入り込んだ英語を駆逐しようと躍起になっているは「言語による精神世界の侵略」を排除するためと言われている。
こうした裏事情を知ると英語にのみ夢中になっている日本人がどれだけ自国の言語や文化を尊重し理解しているのか...ゆがめられた歴史に気が付いているのか、と私は危惧する。
母国語を磨く努力をせず...歴史を常に学ぶことなく...自分たちの文化のすばらしさをも理解しない日本人をアメリカ人は軽蔑し軽く見る。
愛国心もなく宗教心もなくすなんてよく恥ずかしくないね..と言われた。
自分たちが日本をこうしたのに...と言いたいが、真剣にそう考えている若いアメリカ人がALTのなかにいることにわずかに救いを見る思いがする。
彼ら自身がアメリカの近世史、特に対日占領政策を学んでいくなら1945(昭和20)年以来自分たちの国が日本に何をしたのかを知ることになるだろう。
英語はそのためのTOOLであったのだ。
学校英語の教科書を見ていただきたい。All American Englishで構成されたテキストには英国の美しいシェリーやキーツの詩も文学のひとかけらもない、。
コスパにあわないものは言語の世界においても淘汰されるのか?
日本人は反骨の民族であってほしい。