進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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変わらぬロシア軍
2022.04.06
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イギリスBBC放送は命がけの戦場リポートを送ってくる。とても正視できない映像がinternetが加速度的に行き届いた今ではストレートに視聴できてしまう。日本のメディアがどんなに都合の良い日本の大衆受けするnewsを流そうとしても難しくなってきた。
実は今午前3時....ロシア軍の蛮行をロシア外務省・ロシア政府がNATOやAmerica側のFake Newsだと..ロシアを貶めるために作られたデマカセだ...中国だけがロシア側に立ったnewsを国営放送で流していると知った。
怒りと悲しみのあまり目が覚めた。母の葬儀で疲れていたが...ベッドに倒れたまま眠る直前だったけれど。
西川の長兄の伯父を思い出した。
慶応大出の伯父は旧帝国陸軍の関東軍(中国大陸)の将校だった。太平洋戦争の末期には米英軍との戦闘のために大陸の関東軍からは精鋭部隊を引き抜かれて(これを抽出と言う)優秀な戦闘部隊も高性能兵器もない状態になっていた。帝国陸軍の鉄の規律で持ちこたえていたのが実情だったそうである。
ロシア(当時はソ連)は国際条約である「日ソ不可侵条約」を協議なく一方的に破棄。
終戦間際の日本に宣戦布告した。
これは、樺太・千島列島を当然含み....ソ連と満州の国境...更には日本占領下の中華民国の全土にソ連軍が侵攻することを意味する。
考えたくもないがソ連軍は当時の最優秀の陸軍装備でT-34戦車が国境を突破...歩兵部隊がこれに続く伝統的な戦略だ。日本軍の国境守備隊は前述のように脆弱になった部隊で対戦車砲もなく...唯一有効だった「速射砲」の絶対数も不足する中、守備隊の日本軍歩兵は38式歩兵小銃でソ連兵を精密射撃するしかなかったという。
国境守備隊...満州国に進駐していた関東軍、朝鮮半島の日本軍がソ連軍に敗れたあと、そして8月15日に敗戦が決定的になった時.......
想像していただきたい。
警察力も軍の保護もなくなった時その地域に何が起きるか。
それは....もはや地獄でしかない。
侵攻してきた軍隊のやり放題になるしかない。法律も国家権力も意味がなくなる。
婦女子の強姦...金銀財産の略奪....抵抗してもしなくても被占領民は虐殺されるだけだ。
誰も咎められない。誰が咎められるのか?!
日本国憲法第9条が守ってくれるのだろうか?
ツンドラ凍土の国土であるロシアは帝政時代から南の暖かい土地、そして厳冬期でも艦隊と商船を動かせる不凍港を求めている....
この南下政策は絶対に変わらない「国是」である。
その結果であるウクライナ侵攻は77年前の日本敗戦時と同じことを繰り返しているではないか。同じように罪もない婦女子の凌辱と虐殺を再現している。
この歴史上の共通点を何も取り上げない日本のメディアはやはり偏向している。
そこで「なにかヘンだなぁ?」と言う感じるかどうか..こそが最後の防波堤であり、日本を救う唯一のチャンスなのかもしれない。
パクス アメリカーナ(アメリカによる平和)は極東アメリカ軍の優越と日米貿易...日米安保条約と言う軍事同盟(メディアは言わないが...)によって辛うじて咲いたあだ花である。
どの歴史教科書もTVの歴史解説者もこの危うさについては何も言わない。