進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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西浦ミカン
2022.01.09
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いつも釣りに行くたび沖から見えるのが奥駿河湾の西浦だ。西浦はあま〜いミカンで有名。海に面した小高い丘は写真のようなミカン畠がだんだんになっている。私はこの色の組み合わせが大好きだ。ミカンのオレンジ色と葉の濃い緑は伝統的なJR.伊東線の車両の色でもある。東京駅で伊東直通のオレンジ+グリーンの車両を見つけるとたまらなく嬉しい。
西浦のミカン畠は強い冬の季節風を背後の山にブロックされ日当たりよく水はけのよい適地適作そのものだ。果実の糖度が高く果皮はそれこそ見事な濃オレンジ🍊色だ。ちなみに、英語では果皮の硬いネーブルのような種がOrangeであり、日本の温州ミカンはtangerineと言うのだよとAmericanの友人が教えてくれた。
ミカンは漢字で蜜柑と書く。古い和語で「橘」たちばなと言う。その昔、奈良時代に大陸から朝鮮半島を経由して伝わった。気候が温暖で大和の地に近い紀伊半島南部にのみ限定して栽培されていた。平安時代になっても宮中に宝物のように献上され、貴人しか食せなかった。ゆえに天人の食べ物とされた。平家物語によれば清盛が家臣を率いて紀伊の熊野詣でをしているさなかに都で反平家の政変がおき、献上品の蜜柑を馬上から家来たちに投げ与えて士気を盛り上げたとある。
私も西浦と蜜柑🍊には思い出が尽きない。
