進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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天国にいちばん近い島
2021.12.17
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昔高校の頃に読んだ本に「天国にいちばん近い島」というのがあった。どうやらこの下赤道付近にあるフランス領ニューカレドニアらしい。
この島では宗主国のフランスから独立するかしないかの住民投票が行われている。独立はどの植民地でも昔からの悲願である。一方で独立すれば今までここを植民地として経営してきた宗主国が行ってくれた全ての公的サービスはなくなる。教育、医療福祉、道路や港湾の建設、外交軍事国防まですべてを自分たちの力で支えなければならなくなる。
実際ニューカレドニアはフランスの植民地から解放され自分たちの国を持ち未来を建設すると言う希望に燃えている。一方で確実に国家経営が危うくなるのは目に見えている。こうした国に目をつけるのは大陸の中国(中華人民共和国の共産党)である。道路や港湾学校の建設を全て肩代わりする代わりに返済不能の債務を押し付け政治や経済に強引に介入、やがては中国の同盟国どころか植民地とする目的を持つ。
天国にいちばん近い島は180°反対の、最も中国に近い島になってしまう可能性がある。日本のメディアはあまりこれを報道しない。日本の政府自体は中国に対して今でも神経質なまでに気を遣い及び腰である。それは経済界からの強い要望があるからだ。
日本人のわれわれは政府やメディアのフィルターを通ったニュースや情報を100%信じることに危うさを感じることが大切だ。
すべてはそこから始まる。