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キンメ漁

2021.10.06


下の写真が今朝早く漁船からおろされ魚市場に並んだキンメダイだ。美味しいサカナだ。
古くから伊豆半島の東の海で獲られて来たが、分類では深海魚になってしまう。

水深200~800mの海底にいる。wikipediaでは「深海の岩礁に...」とあるが伊豆東海岸の大島沖mainの漁場は「なだらかな砂泥底の海底」にキンメダイは生息する。

水深200mがわれわれアマチュアのボート釣りの限界深度なので、大型の電動リールにPEも太い道糸を使ってバッテリーも大容量のモノにタップリ充電して「凪の日」に出かける。

大型の50cmを越えるようなキンメは最近めっきり減って来た。市場で見かけるのはせいぜい35cmどまり。新鮮なものはマダイより美味しい刺身に、煮つけはまた格別の味だから乱獲が続いてキンメの幼魚が育つ間がないことが原因だろう。

かつて塾の生徒の中に「おじいさんの代からのキンメ漁」の名人がいた。親子3代にわたってキンメの一本釣りで生計を立てて来たのだから尊敬に価する。一言で言えば「生計」だけれど、日々の生活を維持しながら子供たちを育て....大学まで出したのだから凄い。

加えてフネの維持管理も当然ある。考えたくないが漁業者だって家を建てれば毎月のローン返済がある...毎月の月末に安定した給与所得があるサラリーマンではないのだ。ブリの豊漁に沸くいい時は続かない。その不安定さのなかで家族を養って来たことは尊敬を越えてもはや驚嘆だ。

漁場は初島~大島にかけての広い海底を長年の経験と勘で探るのだそうだ。キンメの
一番おいしい脂の乗った季節は冬だ。伊豆の海は西も東の沖も荒れる日が続く...それだけではない。キンメを釣る水深200~800mの中間層には「サメ」がいるから困る。深いポイントでかけたキンメをあげてくる途中で「サメ」が食いちぎるのだ。

漁船は電動リールをさらに大型化した「キンメ仕掛をあげる専用のウインチ」があるが、巻き上げて来る途中でウインチに「グワーン!」と一瞬強烈な負荷がかかるときがサメがキンメを食いちぎった時だ。

大荒れの冬の伊豆の沖。誰もいない大海原でキンメを釣る。釣り上げたキンメを大事にイケスに入れ...ギリギリまで釣って母港の伊東港をめざす。

単純かも知れないが、転覆や漂流の海難事故にならないうちに母港へ向かうのは並外れた操船技術と勇気が必要だ。

漁船は現在ほとんどが軽油を燃料とするディーゼルエンジンだけれど、ひとたび沖に出れば近い漁場で3万円....八丈島以南まで遠出すれば往復で10万円くらいの燃料費がかかる。

確かにサカナは高い。でもそのウラには「高齢化」「漁業者の減少」「燃料費の高騰」があることをおわかりいただきたい。

お金を払えば済む問題ではない。

漁師は命がけでサカナを獲っている.....
   



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