進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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ID
2021.08.18
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「IDを見せてください」
IDという言葉は早くも日本語に定着しつつある。本来的には身分証明という意味の英語だが日本語のimageよりずっと広い。
具体的には外国の空港に到着してまず税関検査(immigration)ではpass portが唯一のIDだが、街中で酒類を買おうとするとレジで' ID ,please.'となる。
意外だが西洋人(古い表現)には日本人、特に男性の年齢がわからない。何歳かではなく、若いか中高年かの区別がつかないから困る。
実際にIDは「顔写真のついた公的な証明」であれば何でもよい。運転免許証、外国人登録証、飛行免許、無線免許...など。
日本では銀行や郵便局、或いは病院で何かの手続きの際、運転免許証のcopyを取られることがある。本人かどうかの物的証明力を担保する要件なのだろう。
先日、車椅子になった母を連れて銀行へ行った。IDで困った...母は運転免許証を持っていないし昔の教員免許くらいしかない。写真付きのIDがない。
この場合、唯一のIDは国保の保険証なのだそうだ。
他の施設ではクレジットカード2枚~3枚でIDと同じ扱いにしてくれることもあるのだが、銀行はダメ。
国保の保険証が見当たらずそのまま何もできず、ガッカリして帰宅。また出直しだ。
何と杓子定規だがしかたない。日本は非効率に見えてもこうして法的安定性を保つことで対内的な治安を保って来たのだから。