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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

昭和の夏休み

2021.08.08

夏休み....これほど夢が果てしなく広がる言葉はかつてなかった。

私が小中学校の頃の夏休みは7月の20日ころが終業式で何が起きても8月31日までは絶対に夏休み。40日間の長きにわたる休みをどう過ごそうか...と思うと嬉しさがこみあげてくる終業式の家までの帰り道が今も忘れられない。

クラスの中にいた大会社のご令息やお嬢様はだいたい「軽井沢の別荘に避暑」「湘南の会社保養所へ海水浴」とか言っていたっけ。

うちは中小企業だったから会社所有の別荘も保養所もない。せいぜい社用車のライトバンを連ねて内房の冨浦にキャンプとか、甲府へブドウ狩りぐらい。

もっとdailyな遊びとなると「クルマも大人もいない」子供だけの世界になる。

当時は埼玉県の南部や東京都のはずれのほうは宅地化される直前でまだ「武蔵野の自然」が残っていた。そう...トトロの森のあの雰囲気がそっくりだ。

朝、町内会のラジオ体操に参加「はがきに出席のハンコ」を押してもらう。一般家庭にはまだエアコン(当時はクーラーと言う和製英語)が普及していなかったから、朝の涼しいうちに夏休みの友(?)をやる。午前10時くらいが限界。

昼ごはんを食べると昼寝。

イヤイヤ、これは学校の命令だったのだ。

余りの暑さに熱中症(当時は日射病と言った)で倒れてしまうから「お昼ご飯をたべたら昼寝をしなさい。午後の3時までは外で遊んではいけません」と厳重な注意が終業式で担任の先生から言われた。

これはかなりの率で守られていて、その時間帯に外で遊んでいる子供は見たことがなかった。まあ、当時はそのくらい学校には権威があった。

そして、午後3時から日没までは全力で遊ぶ!!

今のような「ゲーム・スマホ・パソコン」そして「エアコン」もない時代だ。造成されだんだん少なくなって行く池や沼、田んぼの用水路に友達と出かける。

ザリガニを玉網で追いかけまわし、コイ・フナをそこらで掘ったミミズをエサに竹竿で釣る。当時はまだまだ池や沼には清浄な湧水があり水質が良かったから、用水路や小川に淡水のタナゴ(タイリクバラタナゴ)も自然繁殖していたくらいで小学生だった自分にも淡水の中に生きるサカナや藻の美しさがわかった。

獲ったザリガニやサカナは家に持ち帰り水槽で飼う。このころはまだろ過装置が一般化されていなかったからせいぜい金魚の「ブクブク」エアポンプだけ。コイとフナは金魚のエサでよかったが、ザリガニは煮干し。エサが残ると翌朝には腐って凄まじいニオイとなる。毎日水を替えエサをやるのだが、こんなにも大変なことかと実感したことを覚えている。これがのちに今も続く「ペットの世話」の基礎になったなぁ...

沼のザリガニが見えなくなるまで...南の空にさそり座が見えるまで遊びまくり...おそるおそる帰宅。台所で夕食の支度をしている母が「こんなに真っ暗になるまでどこへ行ってたの!?」と怒る。

「ゴメンナサーイ!」

手足を洗って夕飯をたべ、お風呂に入る。
父が会社から帰って来て二言三言。

TVも野球とプロレス...ニュースと天気予報ぐらいしかやってないから見ても仕方ない。
夏休みの課題を少しやってから、家ネコのミーコ(初代)をいじって寝る。

家に1台しかない扇風機はオヤジが独占しているから暑い...

がまんしているうちに寝てしまう。

あの頃の夏休みは毎日こんな具合であった。

8月8日....は今も記憶に残る誰かの日である。あれから半世紀近くの時間が過ぎたのか。

Happy Birthday to you.

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