進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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8月の意味....
2021.08.06
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地方のお盆は東京より1ヵ月遅れて8月の13~15日である。月遅れのお盆と言ったりするが太陽暦と江戸時代までの太陰暦によるズレであろうか?
いずれにしても日本にとっての歴史のturning pointとなった太平洋戦争(大東亜戦争)の終戦記念日とお盆の8月15日とが重なっているところに深い意味を自分は見いだせずにはいられない。
地方ではお盆の最終日に「灯籠ながし」という行事がある。
これは「海・湖・川」と言った水の流れに点灯した灯籠を浮かべる...仏教では水を隔てた向こう側に「彼岸」がありこの世を去った人たちが安らぐと考えることから興った日本の美しい習慣と思う。
だから8月15日には僅か3日間のこの世への「外出許可」を得た祖父母やご先祖があの世へまた帰る特別な日と考えたい。
従ってどんなに釣り好きの自分でも墓参した後は自宅で亡くなった親族や友人を思って過ごす。もっとも、西川のお墓は東京麻布の天現寺だからコロナの制限によりまた今年もご先祖のお墓参りもできない...が。
私自身はchristian:キリスト教徒だ....様々な事情と運命によって。
でも仏教のお盆には大いに賛同するし、また理解できる。あまり皆さんは気づいていないようだが、最近流行しているハロウィーンは驚くなかれ....キリスト教のお盆である。
信仰のある信徒は神父さまに率いられて教会の墓地に行き、世を去った信徒たちの魂の永遠の平安を求めて祈るのである。ご心配は無用。祈りの言葉は各国語に翻訳されている。
私は毎年8月が来るたび.....それこそ英語で言う Anniversaryのように以上の2つのことを覚えて祈って欲しい。
ひとつは自分の祖父母・先祖+世を去った友人の魂のために。
もう一つは先の大戦...特に太平洋(大東亜)戦争で亡くなった260万人の魂のため、国のため命を投げうった前線の陸海空将兵のため、また戦争末期に祖国防衛のため礎となって果てた陸海空の特攻に殉じた魂のため、県民の4人に1人を犠牲にした沖縄県の方々の犠牲となられた多くの魂のために....
私たち...日本人の血を受け継ぐ人間は永遠に祈る。
それが日本の8月だと考える。
外国人には如何に日本語を学ぼうとも理解できない「日本の魂」の世界であろう。