進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | お久しぶりです

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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

お久しぶりです

2021.07.24

まず、長い間のご無沙汰をお詫びします。

実家の母の転倒事故から長期の入院。介護のための自宅の改装工事と塾を続けながらようやく今日にこぎつけたと言うのが実感。

親の介護は誰にでもやがてやってくると薄々覚悟はしていてもそれは「ある日突然」やって来たなぁ。

今の日本では核家族化が急速に進み「個人の自由と権利」が強く主張される社会となった結果、老いて病んだ両親が家庭で皆の分担協力で介護される...という本来あるべき姿が失われてしまったのではあるまいか。

この当然の成り行きのため、今の子供は「老いること」の現実を知らない。

かつて「若く・美しく・頭脳明晰で仕事をテキパキとこなしていた祖父・祖母。ついこの間まで会社を経営し多くの社員から慕われ最敬礼で毎朝の玄関で迎えられていた父。家庭を切り盛りし、家族の健康と活躍を守るためにすべてをささげてくれていた母」

これらの人が急に倒れる...入院。退院できても元のようではない。

いままで、自分のために当然のように尽くしてくれた人が...何もできなくなる。

それだけではない。

事によれば何もかも一人ではできなくなり、下(しも)の世話までしなければならなくなるのが現実なのである。

今の日本は「経済的プラス思考」で動いている。

「経済的な価値を生み出す」ものとか人には大いに価値を見出し、賛美・尊敬もする。

でも人は機械ではない。

もうそのような経済的な価値を生み出せず、老いて体中に病(やまい)をかかえた祖父母や老いた両親に今の子供たちはどう接することができるだろう?

昔....そうもう50年も昔になるが、私が当時住んでいた埼玉県南部にはまだまだ農家が多かった。家族が住んでいる母屋(おもや)なんて江戸時代のままだよ...と友達は言った。

どの農家の友達の家に遊びに行っても、必ず母屋の奥の一室には布団が敷いてあり、老人が寝ていた。そのオジイサン・おばあさんはいつもニコニコして孫の友人である私を歓迎してくれたことを思い出す。

やがて、友人が学校を休む。「忌引」である....

ああ、あの優しいオジイサンが亡くなったのか。

友のオジイサンは、完全ではなかったが家族みんなの介護を受け感謝しつつ亡くなったそうである。

半世紀たった今は医学も発達発展し、老人を介護する制度も研究されてそれこそ隔世の感があるほど進化している。

私も伊東市の公の支援制度を申請して週2回の介護施設のDay Careを母のためにお願いしている。

それでも思うのは「何もできなくなった老人」も一人の人間であること...かつては企業を躍進させ、家族を養い、子供を教育し扶養して来たという事実である。

私は母の介護を通じて、この現実との乖離を.......その現実を考えずに先送りにしようとする「現実回避」の日本にようやく気づいた。

「現実の責任回避」が最優先の親だもの、子供にinternationalの活躍なんて望む資格があるのだろうか。

私自身がそうなのか?.....と思いつつ。



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