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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

デジタル・ディバイドの前に

2021.05.30

Digital Divide...それは

パソコンやスマホ..SNSを使いこなす人とまったく使えない人(実際にいる)との間には大きな差が生じる。その差とは「情報量の差」だ。

還暦をとっくに越えた私くらいになると、ほとんどのことはどうでもよくなる。だから「情報量の差」があったって人生の幸不幸にはあまり関係はないと思う。

関係があるとすれば「便利」かそうでないか?「損得」を考えられるか?だろう。
さらに演繹して考えれば、多くの情報を瞬時に手にしてそれがどれだけ自分の今や将来にプラスにできるかという部分に意味がある。....でなければ情報の海に溺れて終わりである。大事なのは「あなた」であって「情報」ではない。

長い長い間、私塾をやっていると本当に様々な生徒・父兄・家庭に遭遇する。

私は古い日本人であるから、価値観やものの考え方も同様に古いと自覚している。だからたまにほんの一部でも自分と同じように考える人に出会うと嬉しくてたまらない。

まだvideoもDVDもないころ....そう50年以上も前には、心を磨き・言葉の美しさを見つけ・文章の書き方...を学び、自分以外の人生の感動を教えてくれるものは何だったか?

それは「本」であり「読書」であった。

だから昔から不朽の名作と呼ばれる作品は皆が等しく読んでいたものだ。
国文学なら「鴎外・漱石・芥川」などの作品の数々。海外ならもう際限もなく広がる。

人間誰しも「共通の価値観」をお互いの中に見つけるときにようやく「平安」を感じてホッとするのだろう。人間...これが大事だ。

ところが、そうは行かない実例が悩みだ。

話の共通点を探ろうと「いやあ...坊ちゃんは漱石自身の..そう今で言うアバターでしょうが、赤シャツとのやり取りを見てもその中に漱石自身の...時代への抵抗を思いますね」共通な話題をと思っての場面。

相手は当時40代後半でも漱石は読んでいなかったらしい。

面談の父兄(両親)からは何の返事はない....重苦しい30秒間がツライ。
こんなに居心地の悪い場はいまだかつて経験したことがなかった。

問いただすことも出来ない。

一切、日本文學の代表作も読まず、欧米の不朽の名作すら読んだこともない.....
信じられないが、これが現代日本人の典型。

自分の「興味がある・損得に関係がある」だけを捜す今の世に少なからず疑問と不安を感じざるを得ない。

Before ' Digital Divide'.......there should be ' Reading Divide'は正しい。
デジタル・ディバイドの前に「読書ディバイド」があることこそ問題だろう。

これは外国人特にアメリカ人には知られたくない。








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