進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     | 日記 | 友情を引き裂くもの

わかるまで教える。生徒の能力を引き出す...この2つを可能にするのが塾です。

Top >  日記 > 友情を引き裂くもの

進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

友情を引き裂くもの

2021.05.24

昔の話...私は大学で英文科の前に史学科(歴史学科)にいた。

そのくらい歴史に強い興味があった。

身内に陸海の軍歴をもつものがいたこと、また直接前線での体験を聞いた者として「日本が関わった明治以来の戦争」について、大学はどのように研究して来たのか?

進駐軍が日本を去るにあたり教育・出版・報道に後々のための様々な安全策を残して行ったが、「将来絶対にアメリカに敵対しないように」「再び軍事力に訴えて国力をのばさないよいうに」関係するすべてを徹底的に否定し憎むことがアメリカ日本直接統治の7年間を具体的形にしたのものだった。

War Guilty Information Program(WGIPがその略である)

わかりやすく言えば「精神を棄てて、物の豊かさ経済に生きよ!」だ。
このような人間があなたのまわりにいないだろうか?

これにようやく気が付いた日本人が出始め、雰囲気が変わってきたが昭和27年以後に学校教育を受けた日本人のほとんどが自分では意識せずにWGIPの強烈な影響を受けつつ育った。愛国心と言っただけで軍国主義の復活と考えると言うのだから驚く。

特に日本を完全に変えることになったあの太平洋戦争についての解釈を直接の質問として大学の教員・教授にぶつけて(失礼)見たかった。それには大学に入学するしかない。

そこで同じ史学科の学生でK君という後輩に出会った。彼もまた私と同類で物事を突き詰めて考えるtypeの学生だった。大学の夏休み中に「現地と言葉」を学ばないといけません、と言って北京やソウルの外国人用語学校に留学していたくらいだ。

加うるに彼の思考は完全にGHQが日本に残して行ったWGIPの影響が色濃かった。

「なぜニシカワさんは日本が明治以来、大陸や朝鮮半島に行って現地の人たちにかけた迷惑や犠牲を申し訳ないと思わないんですか?」

.....と来た。ある日の昼を大学の学食で済ませたあとだった。

「K君は知らないだろうけど、私の伯父は北支派遣軍で現地にいたが本当に現地の中国人と仲良くやっていたし、迫害も虐殺も一切していないよ。一部の事実だけで全体を評価するのは間違いではないかな」と私が言うと

「ニシカワさんには失望しました。ボクはもし戦争になったら彼らに銃を向けることなんてできません。彼らに撃たれるならそれで構いません。殺すなら殺される方がずっとましです!」

「極端なことを言ってはダメだよ。まずC国やK国と戦争にならないように万全をつくして努力する。そのための歴史の学びじゃあないのかな..」

と言うと、凄まじい形相になって彼は叫んだ。

「ニシカワさんみたいな日本人がアジアを侵略したんだ!もうボクには話しかけないでください。絶交です!」

「あ、そう...」

K君こそ80年後にも有効なWGIPの犠牲者だ。

その後、彼は大学の研究室に助手で残ったとも...K田外語に入って英語を磨いているとも聞いたが当時の仲間とも疎遠になって、誰もそれ以上は知らないと言う。

彼にとっては最早「信仰」であったことを否定したことで友情は終わった。



日記一覧へ戻る

【PR】  スナック・バッカス(カラオケ)  ハローストレージ浦和大谷口  タイヤ交換大阪 大阪桜川の持ち込みタイヤ交換取付け専門店   阪南市まつ毛エクステ専門店 Lucils eyelash salon  cafe UNISON(カフェ ユニゾン)