進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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釣りと生徒
2021.05.05
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一昨日の夜は翌日の釣行に備えて早めに床に就いたのだが、いろいろと心に思う所があって、脳裏から払拭できないままとうとう午前2時になり起床。
身支度を整えて出発前に...操縦免許は持ったか・スマホの充電はOKか・飲料のお茶とポカリスウェット(案外わすれて海の上で苦しむ)などのcheckをして午前3:00発。
深夜というかこれほどの早朝ではさすがに亀石峠ですれ違うクルマも少ない。ところが大仁におりて伊豆中央道に入ったらこれは驚いた。普段のweek dayと同じくらいの交通量ではないか?時刻は3:30なのに....さすがは5月のゴールデンウィークだ。90%は他県ナンバーだし。
実は今日は特別の日だ。
私がまだ若いころ、もう30年も前に教えた生徒のOBと連絡が奇跡的に取れてお互いにボート釣りが趣味であることが分かった。
「では急だけど5月4日に沖に出るけど一緒にいく?」「行きます!!」
...NSS前の🅿で待ち合わせる。「着きました」のメール。お互い30年ぶりの再会だった。私は老人になって腹がでている。IT君は...と見ると当時はほっそりしていたのにガッチリした45歳のオジサンになっていた。顔はそのまま....人懐っこい優しい目も変わらない。もう2人の子供の父親だそうだ。苦労したんだろうな。
彼の話ではどうやら「湖のブラックバス・トラウト(マス)やワカサギ釣り」を主にやって来たらしい。偶然かも知れないが、海での沖釣りも視野に入れて船舶操縦免許2級を持っているそうだ。内浦湾の岩崎ボートでたまにフネを借りて友人と釣りに行っていたとのこと。
思えば30年前に塾生を率いて狩野川へ釣りに行ったっけ。狩野川と言っても中流域の韮山。上流のアユでも河口のスズキでもない。
千歳橋近くの「テトラ」の上に総勢10人くらいで陣取った。川の釣りはわからないからロコ(地元)在住の生徒たちに教えてもらったことを思い出す。
「オイ、みんな何を釣るんだ?」
「釣れるサカナです!」これがナマズ。美味だ!
銀ブナは美しい魚体。
という訳でサナギ粉の練り餌で巨ゴイをねらう者、キジ(ミミズ)でフナその他を狙う者とさまざま。
私は子供のころしか川・沼の釣りはやっていないからtackleもない。仕方ないから、ハゼ・シロギス用の軽く細い2mのロッドにスピニングリール。仕掛けもハゼ用のもの。これにキジをベイトにつけて投げ込んだ。
流れの下流に投げ...ゆっくりと上流に巻き上げてくる...コンコン!ガー!
大きな美しいギンブナ。生徒は自宅へ持ち帰りアライにして鯉のように酢味噌で食べるんだそうだ。
生徒たちの結果は30㎝近いナマズと25㎝くらいの魚体が美しい銀ブナ多数。水槽+ろ過装置を買って韮山の塾で飼った。釣りの思い出を見ながらの塾...楽しかったなぁ。
IT君はそのころの一人。今は某自動車会社の開発部門にいて、新車のテスト・ドライバーだそうだ。
理系なのに釣りや海が好きという人間が多いのには意外な感があるけれど、ある意味わかる気がする。
人間、非日常性の中にやすらぎ、癒される....
これは本当だ。私がこんなことを言うたびに「カッコつけ!」だの「キザだ!」と言う人がいるのは百も承知だ。それが日本だろう。
アジはそれこそ20も釣れなかったが、昔の生徒との再会と釣り。結び付けてくれた海の縁...それこそ最大の非日常性ではないか。