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キビシイアメリカ人..その2

2021.05.02

アメリカ人は厳しい。

何が厳しいと言ってとりわけ「約束」にキビシイ。日本人同士なら約束が守れなかったときに「まあ、そんなに犯らなくてもいいじゃないか」とか「アイツにもいろいろ事情があったんだろうから」で済まされるはずのものが絶対に許さないし許されない。

どうしても約束が守れなくなりそうだ、約束の時間に遅れそうだ...と言う場合。それが良いと言うことではないが、最低限のcoverと言うかfail-safeは「連絡をすること」。

それすらしない..忘れてしなかったらもう完全にその相手との信頼関係は終わりになる。

だからアメリカ人はイヤだ!どうして許せないのか?

多くの日本人はそう考えるだろう。でも彼らにしてみれば「約束を守る」ことで建国200年のアメリカはどうにかやって来たという歴史がある。人種・民族・宗教・文化がばらばらの国では一つ一つの約束が互いの位置や安全、そして利益を守ることの基盤が「約束」なのだ。日本のように文書にる場合のみ重要に思うことはない。

法律に興味のある方はご存じだろうが「口頭による契約はこれを取り消すことを得」と民法にある。口約束もまた契約の一種なのだ。

また...と思われるだろうがキリスト教・ユダヤ教・イスラム教は極めて「契約」を重んじる。それは宗教上の「神と人との契約」の教義から来るものかもしれない。

日本人は狭い国土に言葉・文化・歴史・伝統を同じくする日本人が暮らしているからだろうか....実に寛大で許しあう。

ただ日本人同士ならの話。

以上は「約束」についての考察であったが、もう一つ日本にはないキビシさがある。
それはアメリカ人の家庭の厳しいことだ。

これはアメリカ人...Americanとして生まれた瞬間に始まる。

まず生まれたばかりの赤ん坊でも彼らは一緒に添い寝はしない。..いやしないことが伝統なので普通なのだ。

映画でよく赤ちゃんがbaby-bedに寝かされているが、両親とは別の子供部屋であることに気がつく。ただし、必ず夜間は子供部屋のドアは開けておく。

ここにも親子峻別の厳しさがある。

そして幼児期にまず徹底的に習慣になるまで教えられるのが「朝起きた瞬間にbed-making」すること「トイレの使い方」の2つだ。

学齢期の小・中・高校の間は....約束を守る・テーブルでは見苦しくないように・父親には絶対服従することの3つだろうか。

信じられないが彼らの家庭では子供たちはそれぞれ家事のいくつかを分担している。例えば「ゴミ捨て」とか「フロ掃除」「犬の散歩」など。

両親ともfull-timeで働き、子供たちは月曜日~金曜日まで毎日学校だ。家族中で自分の役割を果たさないと....特に母親が倒れてしまう。

だからここでも「家事分担の責任約束」になる。

約束を守れず家事の分担をこなせないとなると「約束を破った」と言うことになり、必ず違反を補う何かをしなくてはならない。

一番多いのが「帰宅時間の制限」に遅れること。恋愛中の高校生にはツライ制限でもある。...You're grounded until next Sunday .'(次の日曜日まで外出禁止)なんていうことになる。

私が個人的に驚いたのは、子供たちが...否、家族全員がよく家事の務めをこなしていること。父親の言葉に従順であることだった。

ハッキリ言ってアメリカ人家庭で父親の言葉に逆らって生きていくのは難しい。
「イヤなら外へ出て自分の力で生きて見ろ!」と言うことになるから。

だから、早く外へでて自由になりたい...でもそのためには最低でも高卒になることと現金が必要だ。

子供たちは大学へ行くときの親の援助など一切期待していない。それがわかっているから
ハイスクール(日本の中学+高校)に入ってすぐに新聞配達や女の子ならbaby-sitter、成績がよければhome-tutor(家庭教師)のアルバイトをする。

自分なりに能力の範囲でためたお金と勉強で頑張った成績で彼らは自分に相応しい進路に進んで行くのである。

高校までは勉強もするが、部活動も好きなことも思いきりやって迷惑のかけ放題。大学の受験料・受験旅費の全てを出してもらい、合格したら下宿の家賃・キホン生活開始に必要な全部を親に支払ってもらう日本の場合とは雲泥の差だ。

大学にいる間にもアルバイトを続け、限界まで全力を尽くして勉強する。それはもし基準に達すれば大学の奨学金を受けられるからだ。ちなみにここで言う奨学金は日本語の場合と内容が異なる。アメリカの場合は..'  scholarship '(奨学金)は大学や財団から特に優秀な学生に支給されるもので返済の義務はない。

ここにおいても厳しい峻別ともいえる審査がある。

アメリカが自由で平等だ...と言うのは「出発点」における差別のないことを言っているのであり、結果の平等については何も述べていない。

日本のほうが遥かに幼児~青年を大事にしていると思う。
大事にされている本人たちがそれと気づかないことが最大の問題である。

日本の中高生はアメリカの厳しさに耐えることは難しいだろう。





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