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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

外国人の日本語

2021.04.30

子供のころから米軍関係の施設の近くに住んでいたのでアメリカ人..たまにイギリス人との接点があった。彼らは日米安保条約によって駐留する在日米軍とその家族...あとchaplain(チャプレン)と言って基地内にある教会に本国から派遣される聖職者がいた。カトリックは神父・司祭と言いプロテスタントでは牧師と言うから日本人にはわかりにくい。

でも彼等には等しく「日本勤務」と言う外地での仕事があり生活があって派遣先の地元の日本人との接触はごく普通の日常的なものだった。

米軍基地内にはPXがあって本国から深夜に横田基地に降りるB-52の貨物便で食品や日常生活必要な品を大量に運んで来て売っている。

特別法により関税どころか一切の税金がかからないから信じられないくらい安価だ。あとで軍属のAmericanから聞いたが、米軍には全世界に展開するアメリカ軍将兵とその家族に「本国にいると同じ」serviceを提供するのだそうである。

それでも、U.S.Standardに飽きるのだろう。

興味と刺激を求めて基地外へ買い物や散歩に出かける....その先で地元の日本人に出会うわけだ。彼らは語学校や大学で日本語を学んだわけではないから、会話をローマ字表記で覚えている程度だった。

商店の日本人も知っている英単語を使って、それはそれで楽しいやり取りだったようだ。
日本人のほうが少なくとも中学・高校で英語を学んでいるから彼らはキホン楽ではなかったかなと思う。

その後、時は流れて....日本生まれの日本育ちのAmericanとか、日本の大学へ入学し「日本語学科」で学位を得るAmericanも出て来た。苦労しただろうな...

先日もお話したと思うが、日本の文科省のJETprogramによって英語圏から採用されたALTが日本各地の中学校と高校に配属されるようになった。

配属先の学校の職員室では非常勤講師の椅子を与えらえている。

彼らは若い。

夫婦で赴任の場合もあるがそれでも若い。

彼らの多くは本国の大学で「日本語」或いは「外国人を対象に英語を教える」教育を受けそれぞれの学位を得ている場合がほとんどである。

だから、彼らALTの日本語能力は侮れない。

日本人の大卒と同程度かそれ以上だ。

私自身、以前地元の高校で英語を教えていた時のALTに「ミスターニシカワの日本語の(を)の発音はヘンですね...」と言われたことがある。

まずビックリし。次にアタマに来た!

同胞の日本人が気づかないのに何でAmericanのALTに言われるんだ!?

彼の指摘通りだ。

純粋に東京で生まれ東京で育つと.....「お」と「を」の発音は同じになってしまい区別がつかないのである。

この事実は14歳で伊豆の伊東に来るまで自分でもわからなかった事実だ。

伊東の友人たちが言う「を」は自分には「ウオ」と聞えて困ったことを覚えている。

多くの人にはどうでもいいことだろう。

でも私はどうでもイイどころかショックだった.....

昔の太平洋戦争の時にミッドウェー海戦の日本側の暗号がすべてアメリカ側において解読済みで、その結果旧日本海軍は正式空母と歴戦のゼロ戦搭乗員のほとんどすべてを失った.......それを瞬間に思い出すほどの。

あんなAmericanを子供のころから一度も見たことも会ったこともなかった。

それは語学上の完成度だけではない。日本の歴史・伝統・文化....さらには敗戦国民であるところから生じる複雑な心理までも彼はapproachし理解しようとしていた。

思わず私は言った....「何でキミは日本人に生まれなかったんだ!?」

彼ほどの日本を理解しようと勉学に励むAmericanは見たことがなかった。

帰国後、彼は高校でドイツ語を教えているそうだ。

彼とは偶然同じキリスト教の宗派だったから同じ教会で等しくミサに与った..これもまたありえない事実ではないだろうか。

思いだす一瞬.....

' Lift up your hearts  to the Lord...' 「汝がこころをささげよ...」



迷いに迷ったが、私自身が自分の信仰だけで救われることはあり得ないと確信せり。


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