進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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辞書で決まるなぁ...
2021.02.10
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参考までに私は個人的に印刷の辞書(最近の高校生は紙辞書と言う)と電子辞書の両方を使っている。いいとこ取り...という言葉は好きではないが、双方の利点を組み合わせればよい。チョッと意味だけを知りたければ電子辞書、じっくりと使用例を確認したいときは印刷辞書を..という具合だ。
電子辞書はカシオやSEIKOから毎年新型が発表されているからnetから調べるとよいと思う。個人の好みや「必要性」も違うから。英語専攻で将来を考えているのに百科事典のような製品を買っても仕方ない。
従来の印刷辞書では歴史的に考えれば50年前から「Colegeate(カレジエイト)研究社」がヒット商品だ。この辞書の利点は名詞がCかUCか(可算名詞か不可算名詞なのか)を収録していることに尽きる。
あと最近の辞書で一冊持っていたほうがイイものがある。
それはGenius(ジーニアス)の英和辞典。確か大修館が出版している。この辞書は引用例文が新しいアメリカ英語であること。例文の数が多く英作文にも英会話のための情報が宝物のように収録されている。
教育現場で見ていてもジーニアスを使っている生徒は皆優秀だ。高校の時にこの辞書を使いこなすかどうかで英語の力が決まると言っても過言ではないだろう。
これと正反対は電子辞書しか使わない....さらには教科書の後ろについているWord Listだけでなんとかしようとする生徒だ。
これは一通り英語を大学4年まで学んで身に着けた学生のやること。
こんなことを言うとますます嫌われそうだが、基本5文型も初歩の英文法もまったく勉強していないなら基礎のないところに勉強を積んでいくのだから本人の苦しみは増すばかりになる。
社会人に頼まれて英語の指導をすることがある。一番そこで私が重視するのはその人が求める英語は何か?ということ。
こんどHawaiiに1週間行くので現地で会話ができるようになりたい..という希望なら、非常に教えるほうも学ぶほうも簡単で楽しい。
仕事で英語が必要。
これはかなり困る。仕事の内容が外国人従業員との「意思の疎通」くらいならいいけれど、工業系のtechnical term(業界専門用語)は私にはわからない。
何だかわからないけれどとにかく英語の力をつけたい。
これが一番困る....受験とか海外旅行という具体的な目標がハッキリしているならこちらもそれに対応したprogramを立てられるが、漠然とした上昇志向だけの学びは個人でやっていただきたいからほとんどはお断りしている。
語学に簡単な道はない。
数百年たってもこれは変わらない。
英語を母国語とするアメリカ・イギリス人もその教育課程で外国語を学ぶ。
同じゲルマン系のドイツ語、ラテン系のフランス語・スペイン語から選択するそうだ。
かつて同じ高校の職員室で隣の席だったALT...彼はAmericanだったが、外国語の勉強の話になった。
彼自身、高校の時にドイツ語を選択して大学の時にはドイツに1年間留学した経験があるそうだ。
その彼が言うには「あなたがた日本人は私たちがドイツ語・フランス語・スペイン語を学んだよりずっと英語ができますよ....3年いや6年間を外国語を勉強してもあなた方のようにはできませんでした」
ここは日本であるし、私が日本人だから多少の上乗せはあるだろう。でも彼のstraightな性格からして全部がお世辞とも思えない。
もう17年も前のことだが私は自信を新たにした。
彼らだって外国語の勉強には苦労しているのだ。
自身を持って・自分なりの英語を学んだらいいのだ。必要の度合いと内容は個人の問題だから一切を気にすることはない。
その学びの中で2種類の英語辞書をうまく使いこなすことが大いに役立つ。