進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
-
Aji Freak......!
2021.02.05
-
釣りものを何か一つに限定して1年間と言う時間をかけて、真面目に釣っていると何かそれが地域限定的なものであってもその「サカナ」の特性に気がつく。
それは魚類図鑑やguidebookに載っている「最大公約数的説明」では語りつくせない、釣り人が体験を積み重ねていってようやく気が付く特性であって、どんなに本を読んでもDVDやYoutubeを見ても手には入らない。
それは午前2時に起床~5時 出港準備。昼までの6時間を自分の思い描いた釣りをしてみて初めて分かる最前線のデータである。
一言でいうなら、今の釣りは前回までのデータの延長上にある。
「この前の釣りでは~だった。1年前には....になったら釣れた。...しても釣れなかった」
と言う成功と失敗の繰り返しを少なくとも数年間かけて学んでいく。
絶対に釣るぞ..という精神論でも、このロッドとリールなんだから...釣れるはず、というTool論でもダメ。それこそ絶対に釣れない悲しい結果に終わる。
自分が所属する沼津のマリーナ( NSS)では「マダイ・その他の大物をタイラバ+ジグで狙う」グループと「伝統のアジ釣りをサビキ・オキアミで釣る」2つに大別される。
私?
私はもちろん「伝統的アジ釣りグループ」に属している。釣法は「アミエビのコマセ」をしながらサビキでアジを釣るか、オキアミの付けエサで大物のアジを狙うかである。
究極の分かれ道は「ジグ・タイラバかエサ釣りか」と言うことなのだろう。
私は後者の「Traditinal Aji Freak」(TAFと省略)なので、以下標準的なTAFアジつりについて述べてみたい。
私の場合は....
土曜日の出漁が多い。でも本業は学習塾だから前日の金曜日は早くて夜10時までは授業で生徒を教えている。大急ぎで片づけて帰宅。深夜の夕食、quick showerで12:00に寝る。午前3時には起床。4時に自宅発。5時マリーナ着。日の出前の暗い中でライトで照らしながら出港準備。
どの釣り人もその日のおおまかな釣り予定を思い描いて沖へ出る。
主たる目標のサカナの釣り方も釣る場所もその日の潮周り・潮の澄み具合・潮の速さ・満ち干の時間帯...etc.によってさまざまなvariationに変化する。それを読み取り頭の中で選択し臨機応変な釣りができるか....で釣果は決まる。
ピンポイントと言っても「その場所」に行けば釣れるということではない。過去の例から言ってその海域の1ポイントにサカナがいる可能性が高い...という統計学的な数値でしかないのだ。
その海上の1点にフネを持って行けても、その日の気象・海象...からどんな仕掛けを使うか潮の速さから錘も「30号なのか40号なのか?」サビキも「白いシラスのサビキ?ピンクのアミサビキ?」を決めなくてはならず、これで釣果は2倍くらいの差が出る。
結局のところ、釣りは総合力の勝負だろうと思う。
理想論ばかり考えてもダメ。
過去の体験や実例にこだわってもダメ。(それは過去のその一瞬の成功例にすぎない)
座学の基礎知識として、自分の釣りたいサカナに関する基礎知識を得るために対象魚の「本を読む」「DVDを見る」「You Tubeを参考にする」など広範な知識を身に着けておくことがまず大事だ。
この点、これからOut-Doorのactivityとして「釣り」を選んだ人は恵まれている。
座学で学んだことを実際に釣りに行くことで比較的容易に実習できるから。
くわえて言うならば.......
淡水か海か
エサかルアーか
沿岸か沖か
自分が出会った「釣り」がその人の釣りになる。
人生は残念ながら有限だからすべての釣りを極めることは不可能だ。一通りやるだけなら十分に可能だろうが....
強縮だが、自分の場合は「ヘラブナ釣り」が自分の求める釣りじゃあないか?と思ったが
さまざまな経緯でヘラブナは「アジ」になった。
だから私はアジ釣り....それも駿河湾の「フネで釣るアジ」を極めたい。
昔聞いたAmerican Popsの歌のなかに...'I don't care just what they say..'という部分があったが正にその通りだ。
周囲が「~釣りは今だ!」のようになっても納得の行かない「釣り」はしないことだ。
僅かしかない自分の技能や才能を深化させるには、目標とか目的を1つに絞ることではないかと私は思う。
Life is very short...and there's no time.
父がそう伝えたのだから。
あのバカ親父め....
鬼籍に入ってなお、師であると同時にライバルの父。