進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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Hawaii
2021.01.04
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毎年この季節の今頃にはHawaiiのHonolulu~Waikikiは日本からの避寒の観光客であふれている。今はあのWaikiki Beachには日本人の姿はない。昨年比で99.6%減と言うからほぼ全滅だろう。Guam島はもはや壊滅状態という。
日本人であふれかえり、まるで銀座?と思うくらいに混んでいた夜のHonolulu・Waikikiのにぎわいはもはや神話だ。
あの頃の地元(ロコ)のAmericanはわれわれに優しかった...その理由を訊いたことがある。「やたらにclaimを付けるChineseやKoreanとはエライ違いですよ。Japaneseは基本的に礼儀正しいからよいお客です」...との答え。
思えば明治時代に移民した日本人の1世はアメリカ国籍もないから..苦労に苦労を重ねた。彼らは身体がすり減るようなサトウキビ畑労働の収入のほとんどを現地生まれでアメリカ国籍をもつ自分の子供たちの教育につぎ込んだ...
日本の古い言葉に「....のため捨て石となる」という言葉があるが、1世の親たちは果たせない夢と可能性を2世のわが子に託したのだった。
2世の多くは自分や親が「適性外国人」となり収容所送りとなった大戦中に....アメリカへの忠誠心を証しするため。そしてそれによって収容所にいる親兄弟への処置待遇が改善されることを期待して「米軍へ志願」した。
彼らはヨーロッパ戦線へ送られ、最前線でドイツ軍と対峙することになった。このHawaii日系2世部隊は多くの犠牲を出しながら...具体的には「テキサス大隊救出」などの武勲をあげた。
工業化にすぐれたドイツ軍の重機関銃の威力は凄まじい。対空砲火にも使われたくらいの機関銃を対人の接近戦に使うのだから...
'Go for broke!'(あたって砕けろ!)は突撃の時の彼らの合言葉だった。
戦後もHawaiiの発展のために尽くした彼らはHawaii州の議員・医師・弁護士・公認会計士などになり3世4世..の今でもHawaiiを支えている。
だから現地での日本人に対する評価は極めて高い。
こんなことは日本のmediaは何も報じないけれど歴史上...そして今につながる真実だ。
閑散としたWaikikiで日系人はなにを思うだろうか。