進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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「させてもらってイイですか?」
2020.12.24
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若者言葉にはもう偏見に近い拒絶観を持っていたが、久方ぶりに...ウーンこれはなかなかいいなぁ..と言う表現に出会った。
それは「~させてもらってイイですか?」一段と丁寧になると「~させてもらってもイイですか?」の'Phrase'である。
日頃、言葉を教えるのが仕事だから仕方ないが書いてある言葉...聞こえてくる言葉が気になってしまう。
英語は文法的にどうか..時制は正しいか...その場に適した表現になっているか..単語のspellingは...と考えるのは当然だろう。 ただ問題はそれを日本語にまで演繹してしまうことが「疲れる」一つの原因になっていること。
それは昔お世話になった英文科の老教授が言った一言が忘れられないからであろう。
「西川君...キミは人間の話す言葉をどう考えていますか?大きな声では言えないが..優しい人間はいつも相手を思う優しい言葉を話す。ガサツな人間はやはり相手の気持ちなど考えないガサツな言葉を話す..私はそう思う。教養があり学問を積んだ人間はそれにふさわしい言葉で話すものだよ。それもネ...ごく自然に」
T教授の言うには「言葉はその人間の中にあるものが自然に言語になって出てくる」と言う非常にわかりやすい内容だったから今もなお覚えているのだろう。
だから、若者それもteen-ager...いやhigh teenのアルバイトの若者でも一瞬...相手を丁寧に扱う言葉を聞くと何かホッとする。
まだまだ..磨いていないだけで有能な将来の日本をしょって立つような若者があちこちに埋もれているのではないだろうか。
彼らを見つけるのは大人の役割ではないか?
日本にあるのは「人材」のみだ。