進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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終戦...お盆
2020.08.15
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よほどのことがない限りblogの更新はしません...と言いながらの今日。
8月15日はあの大東亜(太平洋)戦争が終わった日。
絶望のどん底から希望の僅かな光を未来に見た日でもある。
細かいことを言うならきりがない。結果.....260万人の尊い日本人の命と明治以来の植民地、海外権益のすべてを失うことでようやく手にしたのが....今の日本の「平和」である。
それが連合国が条件とした「ポツダム宣言」だったのだ。
言いたくも考えたくもないが....「国体の護持」とは、ようするに「天皇制の存続」のみを日本側からの条件として国としてのすべてをなげうった。
その結果はまるで数学の方程式のように新日本が誕生した。
それは連合軍と言うより米軍...より具体的にはGHQが企図した通りの日本になることだったのである。
それは自分と言う個人を何よりも大切にする社会の構築。次には「家庭」を中心にすべてを考える男女平等の日本。
即ち....これからは国のためではなく「自分と自分の家族」のために生きよ..と言うこと。
その歴史的な価値観の転換が敗戦と言う個人の力ではどうしようもない「圧倒的な力」によって無理強いのように行われた。
これが精神的な面でのturning pointだったと言える。
明らかに「戦前・戦後」では同じ日本人なのか....と疑いたくなるくらい「違う」だろう...と思うのは私だけだろうか?
この凄まじいまでの価値観の「乖離」は父や伯父たちとの不協和音を生んだ。
仕方ない、何を話しても合意とか共感がないのだから困る...
「バッカやろう....アメ公と命のやりとりもしてないクセに生意気なことを言うな!」
これを言われたら、もう何も言えないから黙るしかなかった。
時間と言うものは正直で平等である。
海軍航空隊の伯父...海防艦勤務だった父もすでにこの世の人ではない。
皆さんはおそらく私よりずっと若く、自由で個人を大切にする時代を生きてきたのであろうから...当然私とはまた違った思いとか考えがあると思う。
またprefaceが長くなり恐縮。
それでも「終戦記念日」の8月15日が....地方の月遅れの「お盆」と重なっていることに私は何か深い意味があるのではないか...と毎年考えざるを得ない。
今日...父・伯父・祖父の霊は....向こう側の世界に帰って行く。
仏教徒ではない私もこの国の「お盆」という古来からの風習には何故か...物悲しい、そしてたまらないまでの懐かしさを感じる。
キリスト教世界のお盆は「ハロウィーン」である。