進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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No pork!
2020.08.10
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Muslim(イスラム教徒)は豚肉を食べない。
これは個人の好みではなく「宗教上の規範」として禁じられているからである。
宗教...或いは宗教的な言葉を聞いた瞬間に眉を顰める日本人が多い...いや90%以上がそうだろう。
そんな人間は貯蓄や老後の心配しかしない...自分のことだけだ。
貴方はまさかそうではないだろう...と私は信ずる。
すべてが今ある現実の「モノ」と「カネ」なのか?
....まあないよりはあったほうがいいかもしれないが。
今の日本の平均的精神は、すべて何かを決める価値基準が「自分の損得」か...せいぜい「家族の幸不幸」ではないのか?それでよし...としているし、それ以上を望む者はまたたたかれる。
そんな「陰湿さ」が存在しないだろうか....あなたの属する周辺を見回していただきたい。
おそらく全世界の国々を見渡しても、今の日本人のような判断・価値基準を持っている国はまずない。
毎日を同族の同民族で構成された「世界にも稀な均一社会」で暮らしているから、この「異常さ」に全く気が付かないのが我々「日本人」なのだ。
居住する地域に「波風が立たないこと」を第一に...「会社の利益と効率」を最優先に考えることでどれだけ個人を圧殺してきたことだろうか。
それを罪...この場合はcrimeではなくむしろ「sin」であろう...とも思わないで来たところに日本社会の限界があった。
本当に悲しいことだが、今の日本人くらい宗教心を忌み嫌い....人の精神性を重視しない時代と社会はかつてなかった。
大学の学問の独立性...「バカじゃないのか?学歴を付ければいいだけだ」
宗教だって....「南無阿弥陀仏やアーメンで食えるなら苦労しないよ!」
無言のうちにそう思う日本人は全世界から信じられず忌み嫌われる。
価値基準が「自分」ということが西欧キリスト教圏の外国人には全く信じられず、受け入れられない。
ココからして今や日本の社会にも大学の留学生にも増えてきたMuslim(マズリム)のイスラム教徒にも理解と寛容を示すことがどれだけ難しいか...推して知るべしである。
敢えて無神論の日本と知っての上で、勉強やビジネスのゆえに来日する彼らは必死だ。
Pork...豚肉は美味と日本人は思うが、西欧の歴史観はそうは見ていないことに気づく。
豚は「うるさい」「自分の排泄物を食べる」「メスの豚は空腹だと我が子さえ食べてしまう」....
要するにいくら動物でもあまりに本能的な欲望のままに生きる豚に自分たちを投影して...これはマズイ..まるで俺たちの中の誰かのようではないか!?と考えた。
この故に西欧諸国の宗教心は「豚は穢れた動物だ」としてきたのである。
前述のイスラム教では宗教上の戒律として「穢れた動物である豚」を食料とすることを厳しく禁じている。
キリスト教でも聖書のなかで....欲望の権化、考えもなく集団で行動する..悪しき象徴として「豚」が取り上げられている。興味のある方は新約聖書を「豚...聖書」と検索していただくと理解が深まると思う。
そして考えていただきたい。
彼ら...Muslimは本当に真面目な人々だ。
Americaが仇敵とするような過激なイスラム教徒がすべてではない。
日本のメディアが一切報じないこのあたりの情報を入手して学びを深めよう。
実のところ彼らはすばらしい人々なのだ。
PS:酷暑のなか...皆さまお疲れさまです。私は好きなアジ釣りも「月イチ」くらいにガマンして早朝から慣れない電気の勉強をしています。10月に1次試験(筆記)...が喫緊の勉強としてあるのですが、英文と歴史学科卒の自分には「宇宙人出現!」のような勉強の連続...ダメだったらまた来年があるさ...これは言ってはならないexcuse。