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進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室     の日記

通訳と英語

2020.08.03

いまリバイバルで「派遣の品格」をTVでやっているがあの主演actressの「おおまえさん?」だったかな...彼女はいざとなると弁護士と医師以外のほとんどすべての資格をもっていてその「資格」を使って快刀乱麻にトラブルを解決する...たまに見ると胸のすく気持ち良い番組だ。

この「資格」をほとんどの人たちは「資格=license(英国人はlicence)」と思っている。

間違いではないけれどあとの半分がない。そして覚えた英語だけが絶対と思ってしまう...これは英語を中学・高校・大学の一般教養と真面目に一生懸命に勉強した日本人の特徴であり、同時に証左でもある。

例えば昨夜の高校生英語クラスで「彼女は高校教員になった」という日本語を英訳する問題を生徒に与えてみた。

皆さんはどう思うだろう...どんな英文が頭に浮かぶだろうか?

最も初歩的な語彙と文法で書いた生徒の答案は....
' She became a high-school teacher.'

不規則変化動詞のbecomeはしっかりbecameの過去形になっているし、多く日本人が落としやすい不定冠詞の' a 'がちゃんとついている。

これは自分の知る範囲の言葉を理解できる文法で構成したクリーンヒットだ。

ただし、資格という語には他にもう一つ'qualification'というspellingが長い語がある。
実際にはこの語のほうがもともとの語' qualify'(資格を与える・得る)という動詞があるためにその変化形や応用例を散見する。

以下に例を挙げれば「彼女は高校教員になった」については

She qualified as a teacher of high school teacher.
She has a qualication as a high school teacher.
She is qualified as  a high school teacher.

のような様々な表現やusageが可能となる。

英語なんてどうでもイイ。高校や大学で単位が取れたらもうイイ...とは思わないだろうか?

ああ、もったいない。

実はその事実がどれだけ「英語学校」「英語教材」の業者に生徒を獲得させ高価な教材購入の契約に「ハンコ」を押させている原動力になっているかをお考えいただきたい。

中学までの英語の基礎ができていれば....クルマでいうなら新車か車検済みの絶好調だ。
あとはガソリン(単語)を入れたらlong drivingに行ける!

今ほど英語の勉強に有利な環境と多くの選択肢を与えてくれる時代はかつてなかった。

40~50年前にはnative(英語圏生まれで大卒までの正規の勉強をした外国人)と同じ発音や会話能力を身に着けるには英語圏の「大学へ留学する」しかなかった。

「学位」もいらない...ただ英語が自由に話せればそれでイイなら2~3年現地の外国人向けの「英語学校」へ行けばいいだろう。

ここで道は分かれる。

日本に帰国してから大学へ戻り。careerを積んで英語教員の道へ行くもよし...ただただ英語の実力にものをいわせて「通訳案内士」の国家試験を受け「通訳」として生きる道を選ぶか....

個人的な見解では「通訳なんて、なるもんじゃない!」......だ。

通訳案内士の資格があるか..ないか...の問題ではない。

究極的には「通訳は相手の言った言葉」を→「相手の理解できる言葉に訳せるか」なのだが、ここで余人に知られることのない「通訳業のウラ..」がある。

それは、相手がどんなに「筋違い・非常識・悪意・偏見」に満ちた発言をしても自分の意見を言ってはならない。相手は顧客であり時間当たりの報酬を支払っている。誰もあなたの意見など聞いてはいない。

このために強烈なストレスを短時間にためてしまう。友人の専業通訳のなかには精神のバランスを崩し重い鬱病になったり、胃潰瘍を患う場合が何人もいた。

新憲法のもと「職業選択の自由」があるが、できるなら避けたほうが良い仕事であろう。

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