進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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家庭教師...って
2020.07.06
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やむを得ない事情で私が自宅まで出向いて家庭教師で教えている子がいる。
今までどんな塾に行ってもダメ。大手の派遣する家庭教師を頼んでみたがやはりダメ。
ダメというのはどうやら一般に言う「効果がない」「成績が上がらない」というのではないらしい。
その塾の講師の言うことが理解できず...結果として信頼できない。
家庭教師の「先週教えたはずだけどなんで覚えていないの?」
これが心に残ってしまい...心に刺さったトゲのようになり、心理的にもうあの先生はムリとなってしまう。以前にはなかった新たな問題だろう。
いろいろなところ、様々な人...を介して私に回ってきた案件であった...
あの塾なら、西川なら...と過去に私が教えた塾生の父兄からの話である場合が多い。
しかし家庭教師ほど...嫌いな言葉だが「コスパ」に見合わない仕事はない。
普通ならその日の自分が教えるクラスや学年を想定して朝から授業計画を練る...
どのように授業を展開するか?
教材は何を使うか?
教材のレベルは生徒に合っているか?
教育実習で大学から母校へ行くとこの授業案「教案」を毎回書き、指導教官に提出する。
将来を教職に就こうとする大学生の苦難の道だ...
塾では毎回の授業に教案を書くことはない。というよりも、あまりにも教える内容が具体的であるがゆえに教案を書いても意味がない。生徒が理解できないたびに別の資料から問題を作ったりポイントに絞った指導を瞬時に....そうあたかもカメレオンのごとくに教えて生徒の疑問に答えていかなければならない。
大手とか中小...個人塾の関係なく、これができないなら塾講師はつとまらない。
私はその「塾講師」の上に家庭教師があると思う。
家庭教師を頼みたい...
そう思う家庭の場合は、それなりの特殊事情があることを十分に考えなくてはならない。
「学校の授業が理解できず、ついていけない」
「苦手な英語の力をつけて医学部に合格したい」
などその家庭によってさまざまだ。
たとえ大手の家庭教師の会社であってもお抱えの家庭教師はさまざまである。
出身学部でも...英文・国文・経済・史学・理工学部...など入り乱れている。
またその先生方の中にも大学在学時に教職課程を取って「教員免許」を持つ人先生と、単に大卒である先生とがいる。
都市部の家庭教師センターなどは驚愕である....地元の普通科高校の「よくできる」生徒をアルバイトとして採用。家庭教師として学校帰りに小中学生の指導にあたらせている実態がある。
小中学生の心理は思う以上にdelicateだから..は非常に危険極まりない。でも一方で「わからないところを教える」という限定された部分については高校生の先生でもよく機能している。......これもまた否定できない現実である。
もしどうしても家庭教師の必要を思われるなら、派遣される教師の学歴・免許の有無をたとえ確認しづらくても...契約の前にご確認願いたい。
ご家庭が支払う金額は同じ。
家庭教師に会社から支払われる報酬が違うだけであるから。
良い先生を探そう。