進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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イシモチ・ニベ・グチ....
2020.07.05
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良型のイシモチ。
実はこの3つの魚種名は混同されている。地域による呼び方の差もある。
釣り上げた魚体が「銀白色」に光るサカナは「イシモチ」で別名が「シロニベ」。
これは「ニベ」。魚体に「暗緑色」のウロコ模様がある。イシモチより外洋性で信じられないくらい大型化する。
私は小2の時に父と利根川の河口...銚子(千葉県側)から利根川大橋を渡った波崎(茨城県側)に釣りに行ったときに、信じられないくらい大型化した「イシモチ」を魚市場で見た。....いや、自分の知っているサカナではどう見てもいつも東京湾で釣れるイシモチなんだが...巨大すぎる。
measureをあてて測ったら「頭~尾びれ」まで2.8mあった。
映画館で「ゴジラ」を見た後だったから.....「これは放射能で巨大化したイシモチだ!」と思ったことを思い出す。
大体において、地図をご覧いただくと「ピン」と来ると思うが、利根川の河口は川幅が1㎞以上ある。その沖は寒流の親潮と暖流の黒潮が2回目にぶつかり合う海域だ。(1回目は東北の三陸沖...ほぼ気仙沼の沖)
寒流は皆さんバカにするが「プランクトン+魚貝類の栄養」をタップリ含んだ....いわば「濃厚低温のスープ」である。
だから2つの海流がぶつかる「気仙沼沖」と「銚子沖」は日本の2大漁場となる。
水面下50mくらいまでは「マグロ」「カツオ」が...100mより深いところには「スケソウダラ」「オヒョウ(巨ヒラメ)」....と垂直方向に暖流と寒流のサカナが入れ混じっている。
こんなところで釣れるサカナは、それこそ魚類図鑑にも載っていないような「サカナ」がいるから....もう面白くて死にそうである。
波崎や銚子の魚市場でみるニベ...静岡県人は大きいから「オオニベ」と呼称しているが、かの地では「2~3m」のニベはも日常茶飯事という感じだった。
学者のなかでもニベ・グチ・イシモチの分別は難しい。
もう30年近く前の韓国旅行の一番最後に訪れたのはプサン(釜山)港の料理屋。
そこで食べたイシモチ料理は生涯忘れえぬ味だった.....
韓国人はイシモチが大漁の時には「干物」にするらしい。
今夜も3mのイシモチを夢に見て眠ろう...