進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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釣れたゾ!..マルイカ
2020.06.21
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これがマルイカ。別名ケンサキイカ(の子)
毎年6月の梅雨に入ると伊豆ではマルイカのシーズンだ。というよりも何かイカの側に理由があってのことと思うが水深30mのアジが群れるポイントに「アジ狙い」でこのイカが出没する。
イカは魚食性のfish eaterだがマルイカは特にアジを好むようだ。アジを釣っていてリールを巻きあげてくる途中で「グワ~ン!」と重くなり...水面近くで「フワッ」と軽くなる。でも釣りあがったアジを見るとケガ?をしている。
アタマの後ろ...人間なら「首」の後ろを負傷して釣りあがってくるアジ。
犯人はマルイカだ!
イカの水中での動きはそれこそイカが開発した「fishing」...イヤ「Hunting」だ。
イカは目的のためには手段を選ばない。まるで性格の悪い誰かみたいだ...
可能な限り周辺の海水と同じ色に体色を変え..人畜無害のような「やる気のないフリ」をしてあたかもクラゲのように海中に漂っている。ところがひとたび「好みのサカナ」を見つけるや否や.....
「君子豹変す!」
ほとんど瞬間を目で追えないくらいの速さで水中を一瞬にして移動。
この移動はサカナの「ひれ」とは違うイカ特有の「海水ジェット噴射」による。
よく釣りあげた瞬間に海面から人間に向かって「イカ墨混じりの高圧噴射」を最後の反撃に実行してくるが、海中でアジを捕食するに際してもこの「ひれ」によらない高速移動のジェット噴射を使う。
まるで「WARP航法」のようだ。
目的のサカナに抱き着いて神経の通っている「首の後ろ」に噛みつくのである。
だから...梅雨時のアジpointで釣れるアジには首の後ろをケガしたアジが多くなる。
アジの方でもイカに食われそうな「命のやり取り」をしたアジはまるで人生経験を積んだ苦労人のような味のあるアジになる。
魚探でアジを見つけても...海中でコマセは食べるが仕掛けにはかからない。かかっても途中でうまく鈎を外すのかあげたときにはいない。
マルイカはこういうアジを食べようとして毎年の梅雨時にこのアジpointにやってくる。
決して大きくはないが、とにかく柔らかくて上品な身。特に獲れたての新鮮なマルイカは刺身にすると..こんなにおいしいイカがいるのか...と本当に思うくらい絶品である。
マルイカは養殖できず+網でも獲れない...
漁船でも個人の釣り人でも「釣る」しか入手の方法はない。その意味で希少価値だ。
今回の釣り(6/20)では前日11時まで仕事...帰宅12:00....午前2時には起床。急いでしたくの最終チェックをする。
凄まじい睡眠不足のまま午前3時には自宅発...途中亀石峠の急こう配と急カーブの連続を越えて大仁に下りたはずなんだが全く記憶なし。条件反射になったんだろうか..
4時にマリーナ着。すでにparking spaceは満車状態。
暗い中を出港準備。日の出は大体4時半....
マダイのグループは早くも出港準備を整えてgate前に移動開始。
アジ・イカのわれわれは装備が多く重いから時間がかかる。アジには「アミエビコマセ」とサビキ仕掛。大アジ(40㎝以上)を狙うかもしれないので「長天秤・オキアミエサ」も準備する。イカは今回「マルイカ」だから専用の「イカスッテ」が必要だ...スッテの色・大きさ・柄も大事で慎重に選んで持ってきた。
これが定番のマルイカ「スッテ」。
因みに1セットで1500円(定価)だから決して安くない。
これに30号オモリをつけて「鯉のぼり」状態にして海底から10mくらいまでを微妙に動かしてイカを誘う...
根性と工夫、そして腕を磨く向上心....それらに培われたその人なりの「technic」が釣果を左右する。
イカ釣りとはそういう世界である。
また来週に御前崎の釣り友を呼んで一緒に沖に出たい。