進学セミナー西川塾 城星教室 / 十足教室 の日記
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ヤリイカ釣れる!
2020.05.18
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これが「ヤリイカ」...生まれて初めて釣れた!
昨日の17日(日曜日)に長い間「自粛」だった釣りを....「伊豆のシャボテン公園」も営業再開したんだからイイだろうという極めて適当な判断で再開。
師匠のMGさんとの釣り予定では「イカから始めて...イサキ」次が本命の「キアジ」になっていたから、早朝に行きつけの釣り道具屋に行くが買おうと思っていたイカの「スッテ」がない。
スッテとはまあ「イカを釣るときのルアーが鯉のぼりのようについている仕掛け」のこと。イカの種類や大きさによっていろいろなversionがある。
ポイントの海域は水深100mだったから電動リールといつもの魚探用より大型のバッテリーを持っていく。電動リールは最近ではリチウム電池の高性能化で「コードレス」もあるが、私のはもう10年前に買ったDC12Vバッテリー給電式の「電動丸」...これでもあの当時は一世を風靡した製品だったんだが.....思わずむかし聞いた弘田三枝子の♪人形の家♪が脳裏に響く。
現場海域に着くと思いのほか海は凪いでいる。
ただ潮(潮流)がかなり速い....これは仕掛けを投入していくと斜めにlineがドンドン出て行くことでわかる。着底してリールのdepth meterを見たら水深100mなのに125mもlineが出ている。まあ、こんなことは深場釣りをやる人には日常茶飯事だ。
着底してすぐ...MG師匠の指示通りに大きいactionでrodをあおりながら電動リールを低速から中速で巻き上げる。
第一投目で....「グングン」という...伸び行く子供のような力強いアタリ!
イカのアタリにはいろいろあるが、これは明らかにサカナのアタリではない。
以前に浅場のマルイカを釣った経験から....「早巻きせず、巻き上げ速度を一定に」慎重に電動リールで巻き上げる。
イカがかかってから取り込みまでに一番大事なことは「テンション」(リールを巻く力と速さ)を一定にということである。
これはスッテの構造に起因するのだが、スッテにはサカナ釣りの鈎とは違って「かえし」がない。だからテンションが変化して海中でイカが動くと簡単にスッテははずれてしまう。自分は小6~中2までの3年間「ヘラブナ釣り」に熱中していたが、ヘラブナ釣りの鈎にも「かえし」がなかった....「一定のテンション」で釣り上げる。
そんなことを走馬灯のように考えながら100mの海底から時間をかけて巻き上げた。
すると水面下に....触手にスッテが刺さった「でかいイカ」が見えてきた。
元気のイイ小学生が「ハーイ!」と言って手を挙げているようだ!
イカは小魚を水中で追いかけたり待ち伏せたりして食べる..fish eaterだからだろうか、海面下に見えるイカの身体は駿河湾の海水に埋没するような「ステルス性」がある。
イカの「目」はハッキリ見えるのだが、身体は海の(いやその日の潮にか?)色に溶け込んでボーっとしてしまいよくわからない。
ようやく海面まで上げたヤリイカは水圧の変化でボーっとしているのか..
いやいや、油断できない。
池の鯉....スズキ....は釣り上げる瞬間に「アタマを振って」鈎をはずそうとする「エラアライ」という最後の反撃をするから。
イカの場合はとにかく「エサとか仕掛け」を食っているのではなく「たまたま....コレイイ!」と思って出した触手がスッテにかかっているだけなのだ。
要するに最後のミッドウェー海戦のような一瞬に「全力で離脱しようと」ダッシュで泳ぐまえにぬきあげてしまうことが大事だ。
.....というわけで、昨日の駿河湾ではアジがダメ。魚探に反応はある(サカナはいる)が食いが渋くほとんど釣れなかった。10匹では自宅で食べて終わり。近所にも配れない。
でも...生まれて初めて「ヤリイカ」の大物を釣った。
実に気分爽快...コロナで自粛ばかりしていたから....いっぱいの太陽の光を浴びて真っ青な駿河湾を航走する気分は実に爽快だ!
因みに持ち帰った「ヤリイカ」は体長60㎝近く「胴体」「エンペラー」「ゲソ」の3つに分けた。とても3人では食べきれない、
下手な小料理屋・居酒屋なら10人分くらいの「イカ刺身」になった。
「上品」「甘い」「肉厚」....すべてにおいてこれ以上がない味わいであった。
次回からアジの前にこのboundaryに来て「イカ」を狙ってみよう。
釣りはイイ....